熱くなれ。
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私たちが、毎日、犬舎を掃除するときに、いつも考えながら清掃作業をしています。
衛生的に綺麗にしてあげればワンは快適に過ごせるだろう。
床に清掃後の水が残っていたら蚊が卵を産むかもしれない、だから一滴の水も残らないように拭取ろう。
(以前、ワンコイン程度の一滴の水溜りでも蚊は産卵するというTV番組を見たから)
毛布を敷くとき、暖かいところで気持ち良く眠れるようにしてあげよう。
糞がこびりついていたら、ゴシゴシと跡形もないように磨いてあげよう。
そのように犬のためになる事を考えながら作業をすれば、苦にはならない。
重労働の冬場の雪かきにしてもそうだ。
男の私でも雪かきは大変な労働です。
でも、雪を除雪してあげれば外の犬舎に移動をさせれるし雪で塞がれた扉も開閉できる。
そうすれば外で遊べる。
ドッグランで走り回って運動もできる。
夜はぐっすりと心地良く眠れるだろう。
そう思えば、作業の苦労など問題ではない。
このシェルターに来たワンたちはすべて、過去に不幸な境遇にいた子たちだから、せめて里親に出るまでは精一杯のお世話をさせて頂こう。
いつもそう考えている。
同じ人間が不幸にさせてしまったのだから、その分、償いと恩返しをさせてもらおう。
いつか、きっと暖かい家庭へと巣だって行くまでの間だけ、気持ち良くお世話をさせていただこう。
奉仕の心を持って毎日を気持ち良く働こう、そう思っています。
シェルターにいるワンたちはみんな、スタッフやボランティアさんの顔を知っています。
心を込めてお世話をしているから、ワンたちはみんな、笑顔で喜んでいます。
ワンの顔を見入れば判るのです。笑っているのが。
初めての方が施設に来られたら、一斉に鳴きます。
顔を知らない、匂いも知らない初めての人には、テレトリー意識のため警戒心をもって吠えます。
でも数分と経たないうちに優しく手を差し伸べると、尻尾を振って応えます。
みんな、とても良い子たちです。
悲惨な現場にいた子とは思えない表情で迎えてくれます。
ワンたちに対する接し方ひとつで、表情が変わるのです。
人は気持ちの持ちようで人生が変わります。
最近は世界的な金融恐慌の中、派遣切りが行われている世相。
日本は終身雇用が主でしたが近年、派遣社員が主になり、今、その時代から変わろうとしている。
雇用政策の見直しも叫ばれていますが、時代に合った雇用が必要でしょう。
でも、いつの世もそうですが、働く人は不平不満を言わずに奉仕の心をもって仕事に接していけば、きっと満足は得られます。
自分だけではなく人のため世の為、犬の為、と思えば些かの苦労も楽しくなります。
今の荒んだ厳しい経済状況の世の中だからこそ、してあげている、働いてあげている、ではなく、
「させてもらっている」という奉仕の心が大切なのではないでしょうか。
世の中がこうだから、或いは政府がこうだからと人のせいにしないで、自分自身で己の道を切り開いて歩かなければなりません。
愚痴を言っても何も変わらないし、物事は始まりません。
誰のためでもなく自分自身の一生なのですから。
そういう想いでワンの世話をし彼等と接していると、自然と耐えれるんですね。
雨の時や雪の時の作業はきつくて辛いときもありますが、なんだ坂、こんな坂、ですね。
以前にも書いた事がありましたが、特定疾患(45疾患)の後縦靭帯骨化症という難病を後生大事に持っているんですね。
原因が不明であって、治療方法の確立していない、いわゆる難病がそうで国が(厚生労働省)が指定する特定の疾患なのです。
これがまた、季節の変わり目やお天気の悪い時に、私の身体に出てくるんです。
頚椎の中の神経を圧迫して手足を痺れさせたり痛みを発生させたりと悪さをします。
仲間たちにいつも言うのですが、犬の命を救っているときは、その麻痺が生じない、いや感じないのか忘れさせてくれているのか、ダメージが少ないのです。私には犬神が憑いているのでしょうかね?
犬たちが、もっと仲間を救ってくれ!!と、叫んでいるのでしょうか。
「動物虐待監視委員会」がスタートして本年、某ブリーダー数人と会いブリーダー業界の裏事情をよく知る事ができました。
知れば知るほど、見れば見るほど、何とかしなければいけない。と心に強く思いました。
皆さんに知らされていない裏事情をお話します。
ブリーダーが繁殖場施設を持ち親犬を交配させて子犬を販売するのがブリーダーの仕事ですが、直接、販売する場合を除き殆どは競り市に出します。オークション会場に出品するのです。
生後40〜50日の子犬です。
関西には3箇所の競り市があり、毎週開催されている。
1箇所平均100〜150頭だから3箇所では400頭前後が売られていく。
わずか半日で400頭前後が売られ、数千万円が動くのです。
月、4週あるから1ヶ月に1600頭もの犬猫が競りにかけられてペットショップに並ぶ計算です。
全国にはこういった競り市が17〜18箇所あるという。
「売れ残ったらどうするのか?」と聞くと、
毎回、完売している。売れ残ったら子犬が大きくなってしまうから全て売ってしまうのだそうです。
Mダックスなど7〜8000円、10,000円でも売ってしまうそうだ。
ペットショップの店頭には10〜20万の値段で出ている。
「一番、困っていることは?」
「ネットオークションで販売されて安売りされていること」と、言い切る。
1円スタートのオークションもあるので業界内では価格破壊が起きているそうだ。
犬の顔も見ずネットの画像を見て買う人の気がしれない。
生きている動物で家族の一員として迎え入れるのに、安ければいい、というモノ扱いの感覚にはついていけないし、溜息しか出ない。
子犬はどの子犬も可愛い。
「可愛さ」が売り物であり最大の商品価値なのだ。
最低90日は母犬や兄弟犬と暮らし社会性を身に付けて世に出せば、子犬のストレスや分離不安もなくなるという研究結果もある。
生後40〜50日で買った犬は2週間以内で売るのが常識という。
そうでないと「可愛さ」がなくなり値段が落ちるという。
業界では「腐りやすいなまもの」らしい。
最後に「競り市に私を連れて言ってくれ」と頼んだが、
「そんな事をしたらパニックになる。そしてこの業界で生きていけなくなる。競り市に入会するのに保証人がいるがその人にも迷惑がかかる。
まして代表と会った事がばれただけでも除名されるし、犬の血統書も発行してもらえなくなる。勘弁してほしい。」
どうもアーク・エンジェルズが入った繁殖場は劣悪施設と認定されているそうだ。
私は好かれていないらしいが、業界内での自浄努力が最善の解決策だと訴えているのだが、事情は判っても面と向かっては行動を起こせないらしい。
一人で100頭以上の犬の世話をしているのが普通という。その環境を改善する人手と資金がない。畜犬登録や狂犬病予防注射もままならない。という。
「あかんやろ」「背に腹は代えれない」
悪いとは判っていても、出来ないという。
泣くのは施設にいる繁殖用の親犬だけ。
しからば、業界トップと直談判しかない。
全国に数十店舗を持つペット小売店、競り市主宰者、ペット関連業者に、1件ずつ面会して廻る全国行脚しかない。
悪質繁殖業者を淘汰するには業界内で自浄努力をして頂き、改善を求めて説得して歩くしかない。
法律を変えるのは国会の先生方のお仕事。
動物取扱業者を管理するのは行政の仕事。
私で出来るのは民間同士の話し合い。
話せば判る御仁も中にはおられるでしょう。
命は待ってはくれない。
法律を改正するよりは早道。
論より証拠、口より行動。
私には犬神が守ってくれる。
熱くなります。
ご協力をお願い致します。
動物虐待監視委員会入会申込書
レスキュー基金
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