桑田　初登場１位　４年代連続首位　グループ活動しながらソロ達成は初の快挙

　桑田佳祐（５５）の約９年ぶりのオリジナルソロアルバム「ＭＵＳＩＣＭＡＮ」（２３日発売）が、７日付のオリコンアルバムチャートで初登場１位を獲得したことが２８日、分かった。発売１週目で約２７万３０００枚を売り上げてのトップだ。

　桑田のソロアルバム首位は、２００２年１１月のベスト盤「ＴＯＰ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＰＯＰＳ」以来８年３カ月ぶり、オリジナルアルバムでは１９９４年９月の「孤独の太陽」以来１６年５カ月ぶりになる。

　また、１９７８年にサザンオールスターズとしてデビュー後、ソロ活動も展開してきたが、８０年代に「Ｋｅｉｓｕｋｅ　Ｋｕｗａｔａ」（８８年７月）、９０年代に「孤独の太陽」、２０００年代に「ＴＯＰ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＰＯＰＳ」、さらに２０１０年代に「ＭＵＳＩＣＭＡＮ」と４つの年代で首位に輝いたことになる。

　４年代連続首位は、松任谷由実、徳永英明に次いで３人目。グループ活動をしながらソロで達成したのは、桑田が初めてになる。なお、サザンとしては、グループ史上最高の３年代連続首位を達成している。

　「ＭＵＳＩＣＭＡＮ」は、昨年、制作中に桑田が食道がんと分かり、一時中断して手術を受け、再び体力の回復を待って完成させた作品。手術後に歌入れした３曲を含め多彩な１７曲が並んでいる文字通りの大作。桑田のインタビュー映像などがついた初回限定盤は、ほぼ完売という。

　また、１日から収録曲の「銀河の星屑」「月光の聖者達（ミスター・ムーンライト）」が「着うたフル」での配信がスタートする。

　桑田は２８日午前１時すぎに、自身のレギュラー番組「やさしい夜遊び」（ＴＯＫＹＯ　ＦＭ、土曜午後１１時）のインターネットの掲示板に自ら書き込みをした。「『運命』を恨みがましく捉えるのもカンタン。でも、私のようなタイプにとっては、やはり『必然はチャンス』。要するに、世に言うポジティブ何とかで行く方が気楽…というふうな考え方に、私をしむけてくれた皆々様に、心から感謝するわけです」などとつづっている。