キム・ヨナ発言、日の丸映像、日本製アニメ……どんどん変えちゃう
捏造・改変なんでもあり! やっぱり変わらない韓国メディアの「反日無罪」=西村幸祐
(SAPIO 2009年5月27日・6月3日号掲載) 2009年6月8日(月)配信
こちらの意図は日本製アニメであることを隠蔽したり、日本文化に触れさせることを避けるということ。特に子供向けアニメでは、登場人物の名前をすべて韓国名に変えることで、あたかも韓国製であるかのように見せかける行為が日常的に行なわれている。『キャプテン翼』が放送された時には、主人公の名前をハン・ナルゲにした上に、ユニフォームの日の丸を消し、あたかも韓国人チームが活躍する作品であるかのように改変した。
改変はアニメだけにとどまらない。2007年7月、韓流スターのイ・ビョンホンは、日本武道館で誕生日イベントを開催した。この時の様子は、韓国のメディアでも多数報道されたが、写真を見ると奇妙なのは、天井から白旗が垂れ下がっていたこと。日本武道館の天井には常に日の丸が掲げられているのだが、これまた真っ白に塗りつぶしてしまったのである。日本メディアの取材に対して、イベントを運営したマネジメント会社は「正しくない写真素材を配信したミス」であると釈明した。だが、単なるミスで日の丸を白旗に修整することがあり得るだろうか。これに対しても、韓国の人々から問題視する声は聞こえてこないし、謝罪した報道機関は皆無だ。
このように、もはや韓国メディアにおいて、反日のための捏造・改変は日常茶飯事、そしてそれを市民も問題視することはない。それどころか、行き過ぎた反日が転じて、ついには日本から批判を受けたということで、逆に英雄視される人物まで現われた。
元柔道家で総合格闘家の秋山成勲である。秋山は06年12月31日に行なわれた桜庭和志戦において、全身にオイルを塗布する反則行為で無期限出場停止処分を受けた。日本では厳しい批判にさらされた秋山だが、彼が在日コリアン4世だったことから、韓国国内ではこれが「不当な民族差別」と捉えられ、日本バッシングとともに秋山を擁護する論調が盛り上がった。それ以前、秋山が日本に帰化した際には、韓国メディアが猛烈なバッシングを浴びせていたのに、驚くべき手のひら返し。これを機に秋山の韓国での人気は急上昇し、昨年には歌手デビューも果たした。帰化した裏切り者から一転、反日の大スターになったのだ。そこに、彼が行なった反則に対する客観的な批評性はみじんもない。
バックナンバー記事
- 「新氷河期」の危機感ゼロ! 出版業界志望の就活生が言い放った「勝間和代って誰?」 (SAPIO 2011年2月28日(月))
- 中国人観光客が「悪質マナー」で世界の道徳を食い尽くす様子はもはや「環境破壊」だ (SAPIO 2011年2月24日(木))
- 尖閣も沖縄も照準に捉えるステルス戦闘機「殲20」が東アジアの空を根こそぎ食い尽くす (SAPIO 2011年2月21日(月))
- 「なぜ中国は北朝鮮を支えるのか」を理解しなくては東アジアの危機から脱せられない (SAPIO 2011年2月10日(木))
- 僕も銭湯帰りの父に“好奇心の種”をもらった 親と学校は子供に「考える力」を身につけさせよ (SAPIO 2011年2月7日(月))