キム・ヨナ発言、日の丸映像、日本製アニメ……どんどん変えちゃう
捏造・改変なんでもあり! やっぱり変わらない韓国メディアの「反日無罪」=西村幸祐
(SAPIO 2009年5月27日・6月3日号掲載) 2009年6月8日(月)配信
イチロー暗殺Tシャツまで登場
反日偏向報道の事例は数限りない。最近の例だと、やはり今年3月、日本が連覇を果たした第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)があげられる。有力紙『中央日報』が、「勝利したがマナーで負けたダーティーサムライ=vとして、記者会見でのイチローの態度を「いすのひじ掛けに片方の腕を乗せ、斜めにもたれかかるように座りながら、質問に答えた」と批判するなど、試合結果よりも日本人選手いじりに多くの紙面が割かれたことは記憶に新しい。
イチローといえば、以前にも「ボールからニンニクの臭いがする」と発言したという韓国紙の捏造報道などでバッシングにさらされた過去があり、今回も、韓国代表投手を伊藤博文暗殺の実行犯で愛国英雄の安重根に見立てた「イチロー暗殺Tシャツ」(写真左)が販売され即日完売している。反イチローの機運が盛り上がるなか、韓国メディアとしては何とか叩く題材を探していたところ、着目したのが「いすの座り方」だったというところだろう。
韓国メディアにおいて、捏造や意図的な情報操作が行なわれるのは、報道だけではない。日本では考えられないが、反日のために創作物の内容が改変されてしまうこともしばしばある。
特にひどかったのは、公営放送KBSテレビ第2チャンネルで放送されたアニメ『ヒカルの碁』。日本でも、若い女性を中心に囲碁ブームを巻き起こしたこの作品は、主人公・ヒカルが碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊と共に、囲碁の道を極めていく物語。扱っている題材ゆえに、登場人物が和服を着ることも多いし日本的な日常風景も数多く描かれる。ところが、KBSテレビは、放映にあたって登場人物が和服で登場する際には、服の部分だけを白くぼかすという修整を行なったのだ。この修整のせいで、平安時代の人物の霊という設定ゆえに当然、常に和服で登場する藤原佐為は、白いモヤモヤしたものの上に生首だけが浮いている人物に。番組タイトルが『ゴースト囲碁王』と韓国オリジナルのものに差し替えられたのは、たちの悪い冗談のようだ。
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