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ワクチン接種:子宮頸がんで失神の報告多く 確認へ

 多くの自治体で公費接種が進んでいる子宮頸(けい)がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の3ワクチンに関し、副作用が疑われる症例を検証する厚生労働省の有識者検討会が28日開かれ、「いずれも現時点で特段の懸念はない」として接種の継続が了承された。

 ただ、子宮頸がんワクチン(商品名=サーバリックス、グラクソ・スミスクライン社製)は、販売開始の09年12月~11年1月の重篤な副作用報告の計110人(推定接種者数は67万人)のうち、「失神」が25件で比較的多かった。委員からは「他のワクチンに比べ痛みや失神が多いとの指摘がある」などの発言があり、厚労省が同社に確認するという。

 ヒブワクチンについては10年11月下旬、10歳未満の男児が2回目の接種翌日に死亡する事例があったが、主治医は「接種との因果関係は不明」と報告、委員からも「情報が少なく判断しかねる」との意見が出された。【佐々木洋】

毎日新聞 2011年2月28日 20時21分

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