現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

入試ネット投稿、警察が捜査へ ヤフーも「全面協力」

2011年2月28日3時2分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

図:  拡大  

 京都大学(京都市)の入試問題の一部が試験中にインターネット上の掲示板に投稿された問題で、早稲田大学(東京都)などの入試でも同じID「aicezuki」で入試問題がネット上に書き込まれていたことがわかった。このIDでの投稿は京都、早稲田、同志社(京都市)、立教(東京都)の4大学で12回に上る。いずれも解答を求める内容で、ほとんどが試験中に回答が寄せられていた。京都府警は、偽計業務妨害の疑いもあるとみて捜査を始める方針を決めた。

 一方、文部科学省は事態を重視し、各大学に事実関係を調査して状況を報告するよう求めている。

 京都大は28日に京都府警へ被害届を提出することを決めた。合格発表は予定通り3月10日に行い、不正が判明すれば合格を取り消す。各大学は大学同士で連絡を取り合い、投稿されたサイトを運営する「ヤフージャパン」に対して書き込みについての情報提供を求める方針。ヤフー側は「捜査には全面的に協力する。大学側から協力依頼があった場合も可能な範囲で応じていきたい」としている。

 早稲田大の試験中に投稿されたのは、2月12日にあった文化構想学部の英語の試験の一部。試験は午前10時〜午前11時半だったが、午前11時8分に問題に関する投稿があり、4分後には回答があった。ほかに同志社大で8日、立教大で11日、京都大で25、26日、いずれも試験中に問題の一部が投稿されていた。

 文科省によると、入試について各大学には公正に実施するよう通知を出しているが、携帯電話の扱いといった細かい基準は定めていない。今回の問題を受け、不正防止のための体制を見直すよう呼びかけることを検討している。文科省の担当者は「試験中に問題がリアルタイムで漏れるなんて聞いたことがない。公正な試験の実施が阻害されかねない重大な事案」としている。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

納得の葬儀を挙げるには? 正しい知識を身につけ、事前準備をするためのノウハウを伝授。

出産後のカップルの3割がセックスレスに。子宝を授かった喜びが暗転しかねない脅威とは。

仕事より家族を優先すべき? 山あり谷あり、毎日が奮闘…。新聞記者の育児日記。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介