関西テレビ放送株式会社

奈良県は五條市の養鶏場のニワトリについて、高病原性の鳥インフルエンザが確認されたと発表しました。

奈良県によりますと、五條市の養鶏場から「死ぬニワトリが増えている」と連絡があり、１０羽のニワトリに簡易検査を行ったところ、全ての鳥から鳥インフルエンザの陽性反応が出ていました。そして、県がさらに詳しい遺伝子検査を行った結果、Ｈ５亜型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたということです。県は、ただちにこの養鶏場のニワトリ約１０万羽の殺処分を始め、半径１０ｋｍ圏内で養鶏場の鳥と卵の移動を禁止しました。関西の養鶏場で鳥インフルエンザが確認されたのはこれで２例目で、奈良県は「防疫措置を直ちにすることで、感染の蔓延を防ぎたい」としています。

奈良県五條市で、養鶏場のニワトリから高病原性鳥インフルエンザの陽性反応が出ました。
奈良県は現在、より精密な検査を行っています。
奈良県によりますと、２８日午前９時前、五條市の養鶏場から「死ぬニワトリが増えている」と連絡がありました。
この養鶏場では、約１０万羽のニワトリを飼育していますが、県が調べたところ、これまでに６７羽が死んでいました。
県が、死んだ５羽と生きている５羽について、簡易検査を行たっところ、すべてのニワトリで鳥インフレエンザの陽性反応が出ました。
県は、鳥インフルエンザ防疫対策本部を開き、荒井正吾知事は、「奈良から蔓延しないように、最善をつくしたい」と話しました。
県は引き続き、精密な遺伝子検査を行っていて、今夜、結果が判明するということです。

和歌山県太地町で、町のイルカ漁を隠し撮りした映画「ザ・コーヴ」のＤＶＤが町の１４００世帯ほとんどの住民に送りつけられていたことが関西テレビの取材で分かりました。
「迷惑がるだけだと」「卑劣」と憤る町民たち。
和歌山県太地町の住民たちに届いたＤＶＤには「ザ・コーブの友人より」とメッセージが書かれています。
町のイルカ漁を隠し撮りした映画「ザ・コーヴ」のＤＶＤが町の１４００世帯ほぼ全てに送り付けられていたことが分かりました。
「ザ・コーヴ」はアメリカの自然保護団体らが制作したもので、日本でも市民団体の抗議で一時延期されたものの全国で公開されました。
ＤＶＤは封筒に入れられ、差出人は「海を考えるグループ」となっています。
さらに返信先として「太地町市役所」や「消費庁」などと書かれていました。
そして封筒の内側には「一度ご覧になったうえでこの映画の伝えたいことをご判断いただければと願っています。ザ・コーヴの友人より」とプリントされています。
三軒一高太地町長は「これを出せばみんなが動揺したり驚くだろうと、真実を伝えてるんだと言ってることが真実を伝えてない。目的がどういういうことかよく分からない」と話しています。
町では「イルカ漁のことは町民が一番よく分かっている」と、事態を静観するかまえです。

京都大学の入試問題が試験中にインターネットに流出した問題で、２８日、大学が警察に被害届けを出しました。
京都大学副学長塩田浩平副学長は
「厳正かつ公正であるべき我が国の入試の根幹を揺るがす重大事件である」と話しました。
２５日から行われた京都大学の２次試験。
その試験の最中、２５日には文系の数学、２６日には英語の問題の一部がインターネットの掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿され、回答が寄せられていました。
この問題を受け、京都大学は偽計業務妨害の罪にあたるとして、２８日京都府警に被害届を提出しました。
京都大学では受験生３００人ほどに対して、１０人の監視員を配置。
受験生がトイレに立つ場合、試験監督がトイレの入り口まで同行していたといいます。
投稿は、試験開始から約７分後。
携帯電話を使ったとしても長文の試験問題をどのようにして投稿したのでしょうか。
神戸大学大学院森井昌克教授は「第三者にカメラで写した画像を送って（第三者が）文字でヤフーに送ったと考えられる」と話しました。
インターネットなどに詳しい森井教授は複数犯の可能性を指摘。
まず、受験生が携帯電話で撮影した画像を協力者に送信。
協力者が文章でヤフー知恵袋へと投稿。
回答を受け取った協力者が受験生へと送信した可能性もあるといいます。
神戸大学大学院森井昌克教授は、
「今のテストは何百年も同じ形でやっている。神に鉛筆などで書くと言う手段でずっとやってきた。世の中はどんどん変化している。特にコミュニケーションの分野で言うと情報通信機器を一般の人が簡単に操作できる時代になっている。それに対抗した試験を考えなくてはいけないのではないか」と話しました。
京都府警は、偽計業務妨害の疑いで捜査に乗り出しサイト運営会社に掲示板の保存を依頼すると共に、今後、携帯電話会社にもメールのデータの提供を求める方針です。

大阪のユニバーサルスタジオ・ジャパンが２８日、オープンから１０周年を記念したイベントのお披露目をしました。
来月、１０周年を迎えるユニバーサルスタジオ・ジャパンでは、人気キャラクターと１００人のエンターテイナーが参加する史上最大規模のミュージカル「ドリームズ・アー・ユニバーサル」などを実施します。
イベントをＰＲする大使には、タレントのベッキーさんが選ばれました。
「パフォーマーやキャラクターに囲まれて、いよいよ１０周年始まるんだなってすごくワクワクしてます」（１０周年大使のベッキーさん）。
年間の入場者数はおよそ８００万人、利益は数十億円と、運営がすっかり軌道にのったユニバーサルスタジオジャパン。
大阪市の第三セクターとしてオープンした当初は、業績が低迷し続けていましたが、２００４年に民間出身のグレン・ガンペル氏が社長に就任。
ターゲットを従来の「若者層」から「ファミリー層」に切り替え、徹底的にコストカットをした結果、２００７年に黒字に転換しました。
「テーマを『スリル、興奮、映画』から、音楽やショー、様々な人気キャラクターを導入することによって、より深く愛されるようになったと思う」（運営会社のマーケティング・営業本部長）。
この１０年間であわせて８０００万人以上が来場していて、今後は、中国など海外からの旅行客をどう呼び込むかが課題だということです。

自動車メーカー「マツダ」の社員の過労自殺をめぐって、両親が損害賠償を求めた裁判で、神戸地裁姫路支部は会社の責任を認める判決を言い渡しました。
判決を受けて、過労自殺した男性の父親は、「マツダは判決を真摯に受け止め、亡き息子と私ども遺族に謝罪し、安心して働ける職場環境の整備を強く要望します」と話しました。
訴えていたのは、マツダの社員で当時２５歳だった男性の両親です。
両親は男性が長時間労働の末、うつ病を発症し自殺したとして、マツダが安全配慮を怠ったと主張していました。
２８日の判決で、神戸地裁姫路支部は、「海外の取引先とのトラブルをひとりで抱え込まされていた男性の様子から、体調が悪化していたことは明らかで、対策を取っていれば、自殺を防げた」とマツダの責任を認め、約６４００万円の支払いを命じました。

京都大学の入試問題が試験中に、インターネットに流出した問題で、京都大学は２８日被害届を提出します。
これを受けて、京都府警は偽計業務妨害の容疑で捜査する方針です。
この問題は、京都大学で今月２５日から行なわれた２次試験の時間中に、問題の一部がインターネットの掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿され、回答が寄せられたものです。
京都大学は今回の行為が偽計業務妨害の罪にあたるとして、２８日、京都府警に被害届を提出します。
大学は当初の予定通り、来月１０日に合格者を発表し、その中に不正行為をした人物がいた場合は、合格を取り消す方針です。
また、学内関係者からの情報漏えいについては否定しています。

抗争事件で服役している組員に違法に慰労金を支払ったとされる山口組ナンバー３の組長の初公判で、組長は起訴事実を認めました。
山口組の総本部長入江禎被告（６６）は、抗争相手の組長を射殺して服役している組員の家族に対し、金品の提供を禁止されていたにもかかわらず、２００８年から約１年半にわたって、慰労金として３９０万円を支給した暴力団対策法違反の罪に問われています。
２８日の初公判で、入江被告は起訴事実について、「間違いないです」と認めました。
検察側は冒頭陳述で、「入江被告は、一度は慰労金の支払いを打ち切るよう指示したが、その後、組員を大事にしたいという信念のもと、慰労金の支払いを了承した」と指摘しました。
山口組については、組長の司忍受刑者が出所することし春に向けて、警察が取り締まりを強化しています。

和歌山県新宮市で２８日朝、中学校の教師が酒気帯び運転で追突する事故を起こして、現行犯逮捕されました。
酒気帯び運転の現行犯で逮捕されたのは、和歌山県の田辺市立三里中学校の教師・前山眞也容疑者（５６）です。
前山容疑者は２８日午前７時半ごろ、新宮市神倉３丁目の「県立新宮高等学校」の正門前で、東から西へ直進していたところ、前に停まっていた車に追突しました。
この事故で、追突された車に乗っていた男性（４７）は軽傷です。
調べによりますと、前山容疑者は中学校への出勤途中で、呼気からは基準値を超えるアルコール分が検出されたということです。
警察の調べに対して、前山容疑者は「２７日の夜から２８日午前２時ごろまで、自宅で芋焼酎をお湯割りにして２，３杯飲んでいたが、車を運転した」と容疑を認めています。

２８日未明、滋賀県大津市の貴金属店で、指輪やネックレスなど約２００万円相当がなくなっているのが見つかり、警察は窃盗事件として捜査しています。

午前２時ごろ、大津市和邇中浜のスーパー「平和堂和邇店」で、「警報装置が作動した」と警備会社から通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、２階にある貴金属店「清水和邇アルタ店」のショーケースが割られ、陳列されていた指輪やネックレスなどがなくなっていました。
店の経営者の話によりますと、盗まれた商品は約１００点で、被害額は２００万円相当に上るとみられます。
調べによりますと、店は２７日午後８時ごろに閉店した際には異常はなく、その後は無人だったということです。
スーパーの入り口のガラスが割られていたことから、警察は何者かがここから侵入して、商品を盗んだものとみて、店内の防犯カメラの映像を解析するなどして調べを進めています。

次世代のスーパーコンピューターを駆使して、地震や津波などの自然災害に備えようと、神戸で専門家らによるワークショップが開かれています。
ワークショップには、防災や都市計画などの研究者が参加し、地震や津波対策の「未来像」について話し合っています。
神戸では、１秒間で「１兆の１万倍」の回数の計算ができる次世代スーパーコンピューター「京」が開発され、来年から稼働する予定です。
文部科学省は、「京」をはじめとする国内のスパコンをネットワークで結び、様々な分野の研究に使えるよう、仕組みづくりを進めています。
ワークショップでは、大学教授や専門家などが参加して、最先端の計算能力を自然災害が起きた時の被害シミュレーションや、地震の予知などに利用できないか、議論が交わされました。
講演では、ニュージーランドで起きた地震の影響などにも触れられ、参加者は真剣に聞き入っていました。