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カダフィ大佐の別荘、JNNカメラが潜入

TBS系(JNN) 2月28日(月)19時33分配信

 エジプトとの国境から300キロ。リビア・アルベイダ郊外。丘の上の白い建物はカダフィ大佐の別荘です。JNNのカメラは別荘の単独取材に成功しました。

 敷地内に入ると、中は荒れていました。窓ガラスが割れています。この地域を反体制派が掌握した後の18日、別荘では略奪が行われ、火が放たれました。

 「こちらですね、豪華な感じの柱です。そして、暖炉もあります。あちら、ダイニングのようです。かなり調度品も豪華なようなんですけど、ほとんどが略奪に遭って燃やされて、今は焦げ臭いにおいがしています」(記者)

 床に散乱する調度品の破片に暮らしぶりがうかがえました。略奪の跡は生々しくありますが、この豪華さはテントでの質素な生活をアピールしていたカダフィ大佐の別荘とは思えません。屋内プールもあります。別荘の周辺は年に3〜4回封鎖されることがあり、そのとき、地元の人はカダフィ大佐がやってきたと感じていました。

 中の様子を一切うかがい知ることができなかったカダフィ大佐の別荘。隠された秘密が地下にありました。

 「かなりぶ厚い鉄の扉です。かなり深いです」(記者)

 階段を下りること10メートルあまり。地下に下り、何重もの分厚い扉をくぐり抜けると、そこは、いくつもの部屋に分かれていました。カダフィ大佐の別荘の地下に隠されていたものとは・・・

 「完全に地下核シェルターですね」(記者)

 それは地下核シェルターでした。

 「後退はしない、前進!前進!革命!革命!」(リビア カダフィ大佐)

 いまだ強気な発言を繰り返すカダフィ大佐。1970年代から90年代にかけて、欧米諸国と激しく対立してきましたが、実は核兵器による攻撃を恐れていたとみられます。地下核シェルターの中は、いくつもの部屋に分かれていました。まだ準備が整っていなかったのでしょうか、空の部屋も多くあります。

 「ベッド、電動ベッドですかね」(記者)

 中にはベッドなどが運び込まれていた部屋もありました。ガラス張りのバスルームもあります。

 「キッチンでしょうか。当分暮らせるようになっています」(記者)

 カダフィ大佐は何のためにこの施設をつくったのでしょうか。それを解き明かす小さな扉がありました。奥の方に続いています。外に出たようです。

 「これ脱出路になっているんですね。上のはしごを上ると外に出られるようになってます」(記者)

 生き残るための脱出用の扉。

 「祖父が死んだこの地を去ることは絶対できない。最期は祖父と同じくここで殉教する」(リビア カダフィ大佐)

 決してリビアを離れないというカダフィ大佐。しかし、地下核シェルターからうかがえるのは、生への執着でした。反体制派の手はカダフィ大佐ののど元、首都・トリポリまで迫ろうとしています。(28日17:49)

最終更新:3月1日(火)5時50分

TBS News i

 

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