高江ヘリパッド建設を防衛局が工事を強行(2/2)
週刊金曜日 2月28日(月)18時48分配信
米国製のオスプレイは、試作段階から墜落事故が相次いでいる。昨年四月には、アフガニスタンで着陸に失敗。乗組員四名が死亡した。また、中型ヘリの三倍の積載量、二倍の飛行速度を備えている分、騒音や風圧も大きい。米本土では住民の苦情を受け、軍が訓練を中止する事態に至っている(『琉球新報』今年二月七日付)。
「米国でだめなものが、沖縄で許されるのか。米国人と沖縄人の命の重さは違うのか!」
高江区の伊佐真次さんは怒りをこめて訴える。
工事強行から二カ月近く。沖縄防衛局は、現場での混乱について「私たちにも非はある」としながらも、工事の続行を明言する。住民との話し合いについては、「全くしないつもりはない」と回答。しかし、東村長や高江区長が工事を容認していることを理由に、「地元の了解は得ている」との認識を変えていない。
東村の伊集盛久村長がインタビューに答えた。
「私はヘリパッド容認だ。しかし、あくまで安全に作業が進められることが前提。ぜひ、住民を含めた対話の場を作ってほしい」
肌寒さを感じる夕暮れ時、子どもを背負った母親が私に語りかけた。「いったいどうすれば工事をやめてくれるのですか。どうすれば」。やんばるの森に抱かれて暮らしてきた高江の人々。心休まる日はいつ来るのか。
さまざまな負担を強いられながら、二四時間体制の監視活動は今日も続いている。
(尾崎孝史・写真家、2月18日号)
最終更新:2月28日(月)18時48分
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