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高江ヘリパッド建設を防衛局が工事を強行(1/2)

週刊金曜日 2月28日(月)18時45分配信

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高江ヘリパッド建設を防衛局が工事を強行(1/2)
2月7日、沖縄防衛局員によって女性(中央奥)が倒された。(撮影/尾崎孝史)
「今、高江が大変です。今日から毎日五〇人以上の体制で、工事が進められようとしています」

 二月上旬、沖縄の知人から届いたメールは緊張感に満ちていた。

 沖縄本島北部に広がる自然豊かなやんばるの森。そこに六カ所のヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)の建設計画が持ち上がったのは五年前。米軍北部訓練場の一部返還を名目とした、新たな基地建設計画だった。

「米軍ヘリによるさらなる恐怖には耐えられない」

 建設予定地に取り囲まれる東村高江区の住民たちは、区民総会で反対決議をあげた。しかし、二〇〇七年七月、防衛局は工事を決行。以来、住民による工事用ゲートの監視活動が続けられてきた。

 昨年一二月二二日早朝、その現場で工事が強行された。沖縄防衛局の職員と工事業者、数十人を動員しての抜き打ち工事だった。ゲートからは重機や砂利が搬入され、木々をなぎ倒すチェーンソーやユンボの音がいまも断続的に響く。

 住民は非暴力の座り込みで対抗している。支援の輪は広がり、連日数十人の市民が手弁当で集まる。一方、防衛局は工事業者を日替わりでかきあつめ、さまざまな時間帯に出没しては工事を強行しようとする。そんな中、防衛局の職員によって女性が倒される事件も起きた。

(尾崎孝史・写真家、2月18日号、つづく)

最終更新:2月28日(月)18時45分

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