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女子最終公式練習 - 真央VS.キム・ヨナ、闘争心むき出し? のスピン対決

2007/03/24

はなおかたかこ

    24日昼すぎ、東京体育館で開催中の「ISU 世界フィギュアスケート選手権大会 2007東京」の注目種目、女子シングル・フリースケーティングの最終公式練習が行われた。ショート2位通過の安藤美姫(19・トヨタ自動車)はフリーで挑戦する予定の4回転ジャンプに3回挑戦。1回目は着氷でバランスを崩したが、続く2回は成功させた。好調は持続しているようだ。最終滑走のため、曲にあわせての練習は一番最後だったが、それを途中で切り上げ、本番に備えた。

    引き続き好調の安藤は逆転を狙う

    一方、5位と出遅れた浅田真央(16・中京大中京高)はこの日も調子が上がらなかった。トリプルアクセルには何度も挑戦していたが、成功を確認できたのは2回だけ。フリーの楽曲「チャルダッシュ」にあわせての練習でも試みたがスッポ抜けてしまい、続く連続ジャンプも1つ目は跳んだが着氷でよろけ、2回目を跳べなかった。昨日と同じ状況に戸惑ったのか、その後の演技はせず、ひたすらリンクの周回を繰り返した。しかし、この日集まった練習見学のファンの人たちが励ましの拍手を送ると、やや気持ちを取り直したのか、また滑り出す。だが、その後の連続ジャンプでは跳んではいるものの、いつもの元気はなく、着氷時に広げる手の振りも小さく力なさげだった。その後もトリプルアクセルを何度も跳んだが、成功は全部で2回。昨日のインタビューで「公式練習でジャンプを跳んで、自信をつけたい」と言っていた浅田だが、失敗時に尻もちをつくなど思惑どおりにはいかなかったようだ。結局、トリプルアクセルの練習は2回目の成功の後、最後は手をつき、時間切れで練習終了。不安を残したまま、本番へ挑むことになる。

    昨日の失敗が尾を引いているのか? 浅田は本調子ではない様子

    ショート1位通過のキム・ヨナ(16・韓国)はマイペースで自分の演技に没頭し、練習でも安定したジャンプと演技を見せ、多くの観客から拍手を浴びていた。一緒に練習したメンバーの中で一番最初に練習を終えたが、特に不安な点は見当たらなかった。

    余裕すら感じさせる現在1位のキム・ヨナ

    ショート7位の中野友加里(21・早稲田大学)は薄いサーモンピンクの衣装を着ての調整。3サルコウからの3連続ジャンプを決めるなど、納得の表情で演技を終えた。

    念入りに調整を行う中野は春らしいベビーピンクの衣装で

    [こぼれ話 キム・ヨナ、真央に余裕のレイバック挑戦]

    この日の練習は滑走順に、キム・ヨナ、浅田の順に曲をかけて演技をしていた。他の選手の曲が流れている最中でもジャンプやスピンの練習はできるのだが、浅田はキム・ヨナを意識したのか、彼女の曲がかかっている間はジャンプ1つせず、ひたすらリンクをゆっくりとまわっていた。ときおり、キム・ヨナのほうを見るが、それはほんの一瞬。すぐに前を向き、ずっと歩くように回り続けた。続いて浅田の曲の順になると、いつものように練習を開始。対して、キム・ヨナは浅田を気にしている様子は全く見られず、マイペースで調整を行っていた。
    しかし、浅田が最後のレイバックスピンを回っていると、キム・ヨナがそのすぐ近くにやってきた。そして、浅田に合わせるように同じようにレイバックスピンを始めるではないか! まったく同じようなビールマンスピンの体勢に観客はどよめき、一緒に練習していた他の選手もその様子に見入っていた。このハプニングは偶然なのか、意図的なのか。その心中はキム・ヨナ本人にしかわからないが、明らかにフリーへむけての心理戦が始まっていることを感じさせた一瞬だった。

    宿命のライバルが接近! と思いきや

    キム・ヨナが同じスピンを回り始めた

    会場全体が息を飲み……

    ただならぬ雰囲気に練習中の選手も思わず振り返る

    (撮影 : 長谷川朗)

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