ロシア軍近代化に53兆円 SLBM装着8原潜を新造【モスクワ共同】ロシアのポポフキン国防次官は24日、2011~20年の軍備調達計画を発表、総額19兆ルーブル(約53兆4千億円)を投じ、潜水艦20隻、戦闘機600機超、ヘリコプター千機超、艦船100隻などを購入、「軍備の近代化」(同次官)を進める。ロシア通信などが伝えた。 潜水艦20隻のうち、8隻の新造原潜には、米国が計画するミサイル防衛(MD)網を突破できる多弾頭の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の装着を計画。これらの「野心的な計画」(軍事専門家)により、米国や、急速に軍拡を進める中国に対抗、軍事大国の地位を維持する構えだ。 ロシア軍はまた、最新鋭の対空ミサイルシステム「S400」(射程約400キロ)に加え、より射程の長い次世代システム「S500」も10基購入、防空体制を拡充する。 同次官はまた、フランスと共同建造するミストラル級強襲揚陸艦4隻のうち、2隻はロシア国内で建造すると説明した。4隻中、2隻が極東に配備される予定だと述べた。 【共同通信】
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