村西とおる生ライブ配信開始
◆ 「中国は生命線」とAV人生の背骨になったこと・・・2011.2.26

「お仕事の調子はどう?」

女房ドノのお尋ねでございます。



女房ドノが達観した、と申しましょうか、

亭主の仕事を「特別な気持ち」をもって

うかがうことがなくなってから

幾年月経ったでありましょうか。



女房ドノは現世では我が運命もこれまで、

との境地をもたれておるようでございます。



そうした女房ドノと今日に至っては

もはや「君子の交りは水のごとし」の関係となっておるのですが、

二ヶ月に一度位の割り合いで「お仕事の調子はどう?」との気遣いの言葉を

かけてくれるのでございます。



愛は「無関心ではないこと」といいます。

「お仕事の調子はどう?」との言葉をかけてくれてる女房ドノの情をうけて

いつも返す言葉は決まっております。「今週がヤマだね」でございます。



ずっと前までは「今日が勝負だ」と言ってきたのでございますが

「今日が勝負だ」が何年も続くことになって

「今週がヤマだね」に宗旨変えをしたのでございます。

がしかし女房ドノは何かのことで余程ご機嫌が悪かったのでしょう。



いつものように「今週がヤマだね」と返した手前どもに

「日本一だわね」との言葉を返してきたのでございます。



もとより女房ドノの吐かれた「日本一」の言葉の意味は

「日本一の頑張り屋さん」とか

「日本一の成功が目の前ね」とか

「無条件で日本一の才能の持主ね」

と手前どもを賞賛するものでないことは明きらかでございます。



「日本一だわね」と言われて即座に「ごめんなさい」と

詫びを入れる体制をとれぬとあっては「貧乏も途中経過である」の

寛容と忍耐に溢れた夫婦生活を営むことはできません。



「日本一だわね」と言われてどうして「ごめんなさい」と

言わなければいけないのか、といぶかしく思われるムキは

夫婦生活五年未満の「青葉マーク」の君でございます。



夫婦生活を送って15年以上経ちますと、

女房ドノに「日本一だわね」と言われて即座の内に

「ごめんなさい」の言葉が頭に浮かぶことのないような輩は

いつ女房ドノから三行半を突きつけられても仕方がない

「結婚不適格者」なのでございます。



結婚生活15年を過ぎた女房ドノが「日本一だわね」と

亭主にモノ申された時は「日本一にダメな男ね」と

言われたと思い至らぬようでは鈍感すぎ、でございます。



男前は直ぐ「ごめんなさい」の言葉を頭に浮かべて、

女房ドノに詫びを入れる絶妙のタイミングを覗うのでございます。



「日本一だわね」と言われた時の最善の対応は

「黙ってうな垂れる」でございます。

父や母や兄弟や親友が死んだときにさえ見せなかった

悄然としてうなだれる様を見せるのでございます。



さすれば女房ドノは「この人は日本一だわね、と匂わされただけで、

即敏感に反応して自らを反省する鋭い感性を持っている、

まだまだ見込みがあるかも」と見逃がしをうけることになるのでございます。



先頃我が女房ドノが「日本一だわね」と言われたとき

逮捕状を眼の前に突きつけられたときのことを思い出して

「うな垂れ」を見せました。



人生の辛駿を舐めてきた者の

イメージトレーニングの効果は絶大でございます。

女房ドノはすぐ許してやる、との心持ちになられたようで、

自ら抜いた刃を納められる言葉を吐かれたのでございました。



「今週がヤマだ、今週がヤマだ、って

もう10年以上も今週がヤマ話をしているけど、

今週がヤマ話をずーっと続けている長さでは

あなたが日本一じゃないかしら」



返す言葉があろう筈がありません。

「ごめんね」を二度繰り返し、ようやく幕を降ろした出勤前の、

玄関先の出来事でございます。



「貧しさも、あまりの果てに笑い合い」という川柳があります。

アレもコレもなんにも無くなり赤貧洗うがごとしの

着の身着のままの貧乏生活となって、

一膳のメシを互いにガッツきあう顔を見合ってる姿を詠んだ句でございます。



人間落ちるところまで落ちてしまえば、

悲しいというよりおかしみさえ感じられるものだ、という意でございます。



まがりなりにも人様にご迷惑をおかけすることなく

一生懸命生きてきた「貧乏人」なりの爽快感がございます。



さてこれが国会議員の皆さまのように

税金泥棒一色で生きられている面々にあられては、

いかなる心境となられているでありましょうか。



客観的に見れば国会議員の皆さまは手前どもと同じく「今週がヤマだ」を

繰り返してもう何年にも渡っておられることは歴然としてございます。

何年どころか、ここ20年近くは「今週がヤマだ」で900兆円近い

国の借金をお作りになってこられた、のでございます。



手前どもは同じ「今週がヤマだ」の人間であっても借金を返し、

女房子供を喰わせて生きのびてきております。



国会議員の皆さまは同じ「今週がヤマだ」を言いながらも、

税金に白アリとなってタカリ、二度生きかえっても返せぬほどの900兆円

という気の遠くなるようなタイヘンな借金を作られたのでございます。



我が女房ドノから「日本一だ」の言葉を贈られて

ふさわしいのは国会議員の皆さまの方でございます。



その「日本一だ」の国会議員さまの中でのトップの菅総理の

クラミジアに患かったごとくの目パチパチの瞬きが

相も変わらず止むことがありません。



が菅総理への世間の風あたりも、ずい分と見当違いなものがあったりして、

お気の毒に思えてございます。



たとえば日本の国債の格下げ、の問題でございます。

ランク付けをしている格付会社は、

どれもが先だってのリーマンショックの問題を

何ら予測することのできなかった競輪競馬の予想屋にもおとる

「ハリボテ」のとんだ「マガイモノ」なのでございますが、

この「マガイモノ」また性懲りもなく国債の格付け、

のヲタを飛ばして湖口をしのいでございます。



恥知らず、というよりいい度胸をしている破廉恥漢どもでございますが、

その「マガイモノ」の「ハリボテ」がここにきて日本の国債のランクを

一段階下げたことを発表しております。



さすればトリプルAの最上位の国債のランクの国はと見ますと、

トップにアメリカが上げられております。

アメリカの赤字は現在70兆ドルでこのままに推移すると

2016年には100兆ドルを超える、と予測されております。



現在邦価で5700兆円もの金輪際返済は不可能と言われている

破滅的かつ慢性的な莫大な赤字に苦しむ米国の国債が、何故トリプルAで

900兆円の赤字の日本が3つも下のランクなのでしょうか。



日本のそれはGDPの2倍近くでございますが、

米国のものは4倍近くとなっております。



小学生が見てもトリプルAは

決してアメリカでないことが分かりきっているのに、

格付会社はインチキを改めることをしないのでございます。



中出ししてしまったクセに、

いや、この液はボクのじゃなくて女優さんの愛液です、

と言い張る早漏AV男優のごときフテエ野郎でございます。



日本の国債は日本の国民がその90%を買っていることを勘定しても、

破産するとすればアメリカの方が日本よりずい分先に破産することは

間違いありません。



巨大な国債の残高や国債のランク付けの格下げ問題で、

その真犯人として名指しをして非難されなければならないのは

自民党でございます。



流言飛語をモテ遊んでもう駄目だ、と無責任に国や社会をコキおろして

国民を不安におとし入れる輩が多すぎでございます。



その最たるものがマスコミでございます。

先週書いた「水」の問題で、あるマスコミ人が

「監督の中国の水争奪戦略に関する認識は甘すぎる」

とクレームをつけてきました。



彼は本当に中国が日本の水資源を狙って

土地を買いあさっている、と信じているのでした。



彼の中国で飲料水が本当に枯渇している、

との根拠は上海や北京の大都市の一流ホテルに泊まったときに

水道水を飲むことができなかった、との経験からきているのでした。



確に中国の水道水は飲料に適していないことで

飲むことができないのですが、かといって飲料に適している水が国内に無い、

というわけではありません。内陸部で「名水」のミネラルウォーターを

産出している場所はいくらでもあるのです。



そうした水は中国国内で500ミリリットル入りのペットボトルで

1元(12円)から2元(24円)で販売されております。

物価の違いがあっても中国人が買えない値段ではありません。



メイド・イン・ジャパンが信用されているといっても、

日本の山村を買い占めてその土地からミネラルウォーターをくみ出し

ペットボトルに入れて中国に持って行っても、

一部の高所得の富裕層には購入可能な金額となっても

大衆が買えるものとはなりえない、のでございます。



また水が欲しければわざわざ山村を買って開発しなくても、

既存の日本のミネラル・ウォーターメーカーが安価で

いくらでも売ってくれるのでございます。



同じミネラルウォーターでもフランス製のエビアンなどは

中国国内で中国産ミネラルウォーターの4倍以上の

8元から10元で売られておりますが、

ここに至るまでには数年に渡るマーケット開発と数十億円の巨費を投じた

プロモーションの成果があってのことでございます。



一口にミネラルウォーターと申しましても、

飲料に適している「自然の水」はそうどこにもあるものではございません。



ミネラルウォーターといわれる水の中には水道水のように消毒されたものと

違って必ず自然の中に含まれている「雑菌」が入っています。

「雑菌」は自然のモノで当然のことだから

「ミネラルウォーター」というのでございます。

「雑菌」が入っていないものは反対に自然の水とはいえないのでございます。



ペットボトルが空気を遮断して密封されているから

「雑菌」は繁殖しない、と考えるのは大間違いでございます。

「雑菌」は空気を遮断した密封状態であっても繁殖します。



紫外線の力、でございます。

紫外線が光合成によって「菌」を「培養」することは

中学生でも知るところでございます。



密封されているにも関わらずペットボトルに入った

ミネラルウォーターやジュースに

「賞味期限」があるのはその為でございます。



由に手前どもはペットボトルに入った

ミネラルウォーターと称する水を飲みません。

水を飲むときはもっぱら「ミネラルウォーター」より

「安全で美味しい」東京都の水道水を愛飲しています。



一部飲料水メーカーが裏スポンサーとなった

「水道水を飲んだからガンになる」キャンペーンに毒されることなく

「本当においしくて安全」な水道水への回帰を

お勧めしたいものでございます。



一部の中国敵視論者のごとくそんなに中国人が日本から

「水」を持って行くことが心配で阻止したいなら、

まず中国人に水道水を使わせない「法律」でも作るべきでございます。



只今、東京都の例で申し上げると、一ヶ月24立方メートルの

水道水を家庭で使用すると2042円の水道料金がかかります。

24立方メートルとは2万4000リットルの量でございます。



500ミリリットルのペットボトルに入れると4万8000本となります。

ミネラルウォーターのペットボトル500ミリリットル一本

150円としますと約720万円の金額です。



2042円で4万8000本、金額で720万円分もの

「安くておいしくて安全」な世界一の水を

手に入れることが出来るのですから、

これをペットボトルにも入れて中国に持ち出されたら「大損」でございます。



2042円で720万円をカッパられてしまうぞ、

と大騒ぎをしなければなりません。トンチンカン野郎め、でございます。



日本の水を中国に持って行こうと真剣に考えて

土地を物色しているのであれば、

その前にまずその土地の地質調査をしなければなりません。



ボーリングをして湧き出てくる水が

本当にミネラルウォーターとしての飲料水に

適しているかどうかの科学的調査が必要です。



ただその土地を見ただけで有効であることを見抜ける千里眼の持主など

どこにも存在しないのでございます。



中国をなんとか敵にしようと常識を欠いた為にする論が多すぎです。

先週も触れましたが千歳の飛行場近くの土地を中国人に買わしてはいけない、

との運動をしている北海道の道議さんがおられましたが、

「気が触れたか」の話でございます。



テレビの特番が組まれて、元警察官の危機管理の専門家と称する人間が

千歳に駐留する日の丸をつけた国の専用機が携帯型の

「スティンガー」ミサイルで狙われる恐れがある、

とのコメントを話されておりましたが、

そこまで言っては「マンガ」だろう、でございます。



百歩譲ってまだ誰も政府要人が乗っていない千歳から羽田に向かって

飛び立つ専用機を、何用あって「スティンガーミサイル」を使って

撃ち落とさなければならないのか、というのでございます。



それも律儀にも自分の土地から発射することにこだわって、

土地を買い占めることから準備を始める、

というテロリストがいるか、という話なのでございます。



やるならわざわざそんな土地など買わなくても、

他人の土地といえども広い荒野に境界線などはないのですから

その辺りにいくらでも侵入していって

ミサイルを発射できる、のでございます。



問題をあおっている道議はテロリストは自分の土地からしか

ミサイルを発射しない、という「神話」の持主なのでありましょうか。



道議は北海道を愛する余り、北海道がテロリストの最前線になる、

との妄想で頭がパンパンになられてしまっておるようでございますが、

そのような単細胞の誇大妄想狂を

まさしく「税金泥棒」というのでございます。



いざとなったとき降ってくるのは雪じゃなくて核ミサイルであり、

テロリストの標的になるのは原子力発電所や

巨大なサーバーの集積地でございます。



アメリカではそのサーバーの基地をロッキー山脈の奥深くに

極秘の地下基地を設営しております。

そこには全世界の銀行の預貯金データーやグーグルやヤフーといった

世界のインターネットの企業のサーバーが置かれている、といわれています。



そのサーバーの莫大な電力消費をまかなうために近くには

専用の水力発電所が起工されているほどです。



1945年以前に先祖返りをしたごとく、

基地へのミサイル攻撃の危機をあおって

売名行為に走る道議は「百害あって一利なし」、道民の恥垢です。



中国は日本にとってもはや有意義とか、

損得とかのレベルの問題ではございません。

日本の浮沈がかかった「生命線」なのです。



いたずらに危機感をあおって中国を敵視し

メシの種にしている輩の影響をうけて付和雷同は慎むべきです。

主義主張に酔って戦いを口にする者は

政治屋か思想家になるべきでございます。



経済に生きる商売人たるもの、

主義主張が交錯するグラデーションの世界にあっても、

平然とそしてしたたかに生きることが求められています。



また国の為政をあずかる者は、そうした経済人の

足を引っぱるような言動を弄することをしてはいけません。



たとえば日本が外国人の土地の所有や利用に制限を設けることをして、

中国に進出している日本企業や合弁企業が

同じような規制を受けることになったどうするのでありましょうか。



上海市内から上海空港へ向かう時速400キロを超える

リニアモーターカーの窓外に日本の企業や合弁企業の

巨大な工場群が見えます。



道議の理屈を借りれば、あんな一等地で時速400キロものスピードで

疾走する場所に日本企業や合弁企業に、イザというときのことを考えれば

工場を貸すわけにはいかない、となったらどうなるでありましょうか。



くどいようですが中国人が日本で買い占めているといわれる

企業や土地の何十倍何百倍ものものを日本企業は中国の地に進出して

手に入れている現実があるのです。



1972年の田中角栄の訪中による日中国交回復がなされて

これまで官民合わせて約7兆円近い支援金が中国に支出されてきました。



わけても1989年、天安門事件が起きたことで

世界の先進諸国は中国への経済協力を一切凍結しました。



しかし当時の首相の海部俊樹首相はヒューストンで開催された

G7(当時はG8ではありません)で

「日本は中国への経済制裁を解除する」ことを提案し、

各国の同意をとりつけて1990年11月対中国第三次円借款

8100億円の再開を決定しました。



20年前のこの時代、中国人の一般の所得は1ヶ月300円前後でした。

8100億円の援助金は中国にとっては現在の貨幣価値にして

50倍の40兆円以上のものであったのです。



あのときの日本の他の先進国に先駆けての資金援助が、

今日の中国の改革開放の源流となったことはまぎれもない事実です。



このことを中国は今日においても中国国民に

正しく知らせることはありません。

そのことを中国人に指摘するとあれは「援助」でなく「共同事業」

だったのだから、一方的に感謝する必要がない、と言い張ります。



北京や上海の空港も日本の援助資金で建てたものにもかかわらず、

わずかにVIPの専用通路のわからないような場所に

「この空港は日本の資金援助で建てられた」

のプレートが貼られているのみです。



中国共産党一党独裁の存在意義は、

日中戦争で共産党が日本軍を打ち負かした結果である、となっています。



日本がアメリカに負けて勝手に撤退していったのであって、

その間建国の父毛沢東はホラ穴で首をすくめて様子を見ていただけであった、

と説明することはありません。



中国のテレビで四六時中放送されている「日中戦争」映画では、

毛沢東はいつだってハリマオのごとく颯爽と現われて

悪虐非道の日本軍を駆逐し中国人民を助けては

風のように去っていく、英雄として描かれています。



江沢民の時代の中国の指導部は特に

「二千年の歴史を鏡として」の言葉をことあるごとに主張しました。



「二千年の歴史を鏡として」とは「日本が中国を侵略して

数百万から一千万人近い中国人を虐殺した歴史に、永遠の謝罪を求める」

との趣旨が込められています。



だからこれまで官民合わせて7兆円近い、中国の貨幣価値で換算すると

200兆円とも300兆円ともなる日本からの援助金を受けても、

そんなものは当然であり、まだまだ少ないぐらいだ、の考えであります。



しかし近年胡錦濤の時代になってこの「二千年の歴史を鏡として」

の言葉を使うことが少なくなりました。



愛国無罪を旗頭にした人間たちを放置していると、

その主張と愛国無罪の剣先がいつか自分たちに向かってくることを

恐れるようになったからです。



多くはネット社会の影響力であります。

ネットでは一度反米でも反日でもその運動を放置しておくと、

火がまたたくまに広がって必要中国共産党一党独裁批判に

結びつくことを憂慮するようになったのです。



先の尖閣問題のときがそうでした。

日本に対する強いメッセージを発しなければ、そんな弱虫な指導者は去れ、

と後ろから弓矢を放たれることになることを恐れた指導部が、

日本に対する「強行論」をとったのです。



中国の指導部の一見対外的なメッセージと思われる意見は、

実は全て国内の世論、派閥に向けてのものである、

といってもいいのでございます。



中国には外政がなく、内政あるのみ、といった認識で

中国指導部の言論と動向を注視すべきでございます。



1990年代から行なってきた「日本は悪い」

との中国共産党の正統性教育に染まった若者世代の対日観はヒドイものです。



彼等は現在中国ネット社会の主人公で一人っ子政策により

「小皇帝」ともてはやされ甘やかされてきた人種です。

彼等は政府が親日的な政策をとると反感を覚えて騒ぎ出します。



年間600万人の大学卒業生のうち40%が就職できない、

とか貧富の格差問題への不満が溜まっていて日中問題になると

容易にマグマが溢れ出して爆発するのです。



中国政府は大声で日本の協力や友好を言えない立場にあります。

かといって日本の協力をえて世界最先端の技術を採用することが

中国の発展と飛躍の元となることを中国政府要人は良く承知しています。



たとえば2020年までに75兆円を投資して

中国全土に建設を計画している高速鉄道網です。

今後三年間だけでも52兆円を投資し、

車輛の投資だけでも7.5兆円が予定されています。



2020年の中国の鉄道の営業キロ数は12万キロ、

日本の約4倍となる計算ですが、そこで走る車両は

日本の新幹線が採用している全ての車輛にモーターが付いている

「動力分散型」が優れている、といわれています。



中国が採用を検討していたフランスのTGV方式は

トップの車輛が全車両を引っ張っていく方式です。

この方式は途中に二つか三つしか駅のないケースでは有効とされていますが、

中国のようにいたるところに沢山の駅を作る場合にはむきません。



しかしいかに優れているからといって日本製を採用して

日本の新幹線そっくりの列車が走ることになったのでは、

現政府は売国奴である、とのネット社会で非難される恐れがあります。



中国政府はいま一番気にしているのは米国やインドの反応ではなく、

ネットでの人民の反応です。



中国政府は「中国製」であることを国内で表明し、

実質的には日本の新幹線の規格と車輛を採用する形で

工事が進められています。



これまで中国鉄道部の技術者522人が来日して

JR東海等の研修を行ない、432人の日本の新幹線の専門家が

中国に渡って指導に当たってきました。



日中のこれまでの複雑な歴史と中国の国内事情を勘案すれば、

「中国製新幹線網による鉄道ネットワークの整備」の

大義明文になにも意をとなえることは愚かなことでございます。

実質の利益をとることに明晰であるべきです。



お互いが幸福になること、

を最優先として思想や政治体制の違いを乗り越える知恵なくして、

素晴らしい日本の未来はない、のでございます。



知的障害か精神障害に患かったごとく、嫌いだ、脅威だの

勇ましくも近視眼的「中国敵視論」に組みしての悪酔いは、

国と国民とを破滅させることになります。



中国はどういう国なのか、私達はどのように中国と

付き合っていくべきなのか冷静に見極める必要があります。



過去7兆円の官民合わせた協力の末、

その何倍もの価値となって中国から戻ってくることを考えれば、

中国が豊かになることは、誠にもって目算通りにめでたくも

ありがたいことになったと祝盃を上げるべきでございます。



2009年度の対中貿易実績で米国は1534億ドル、

EUは1025億ドルの赤字となっています。

比べて日本は320億ドルの黒字です。



たった7兆円で今後その何百倍のインカムをもたらすことが

予想される需要の市場をお隣りの国に開拓した日本に対しての、

欧米の経済人のヤッカミは痛快でさえあります。



一昔前、友人が「癌」に患かって死にました。まだ40歳という若さでした。

生後七ヶ月の生まれたばかりの一人娘を遺して逝きました。

彼の無念を思うと、いまでも胸が苦しくなります。

彼の「癌」は「肝臓癌」でした。



その頃は今日のように医師が余命を本人に伝えることはありませんでした。

ソッと奥方に「もってあと六ヶ月」との宣告がなされました。

「肝臓」全体が「癌」におかされていてもはや手術の施しようがない、

との医師の診断です。



奥方からその余りに短い「命の時間」を聞いてガク然としました。

しかし医者ならぬ当方の身としては出来ることが限られています。



治療は抗ガン剤で行なわれることになりました。

本人には肝硬変の前投症状である、と納得させました。



週に一度ぐらいの間隔で彼の病室に見舞いに行きました。

とりとめもない話をして過ごしました。

日に日に顔色がすぐれず「肝臓」を病んだ人間特有の

ドス黒い肌になってきました。



「癌」が他の臓器にも転移したのでしょうか、痛い、痛いと、

彼はベットの上でのたうちまわりました。



痛み止めの麻薬を使ってはかえって寿命を縮める、

という医者の考えがあったからでしょうか、

痛み止めのモルヒネを打たれることがないままに、

激痛と向き合う闘病の日々を過ごしていました。



それは凄絶な痛みとの戦いでした。

肝臓癌の末期とはこれほどの激痛に襲われるものか、

と見ていて恐ろしさに身震いしました。



ベットの上で体を海老のように曲げながら歯ぎしりをして

獣のような声を出して咆哮しました。

さすがに彼ののたうち廻って苦しむ悲愴な姿を、

見るに見かねたのでしょう、

ようやく医者が鎮痛剤の注射を打ってくれるようになりました。



生命の時間がもうそう長くないことを告げていました。



ある日、彼は突然

「お前のアダルトビデオを見たいから、今度持って来てくれないか」

と言い出しました。



彼はそれまでの4人部屋から個室に移されていました。

個室に移される、ということは他の患者に断末魔の苦しむ姿を見せて

ショックを与えないことと、「もうそろそろお時間です」と家族や関係者に

知らせる意味がありました。


「お前の撮ったアダルトビデオが俺は好きなんだよ、

見ていると気がまぎれて痛いのも我慢できるような気がする、

面白いもんな、お前が撮ったスケベなビデオ・・・」



奥方に許しを貰いました。

奥方はかえって恐縮してさも申し分けなさそうに

「すみません・・・」と云って承諾してくれました。



次の日に小型のテレビにビデオデッキと10本ほどの作品を持ち込みました。

ビデオをかけると、これまでの入院生活では見せたことのない

ニコニコと嬉しそうな顔をして彼はビデオに見入りました。

そしてケタケタと笑い声を上げました。



そこはそんな風に笑うシーンとして撮っている筈ではない場面なのに

彼は声を上げて笑いました。辛い闘病生活のせいで

感覚がズレてしまったのかも知れない、と納得しました。



ヤセて皮が骨にはりついたような顔が笑うと顔中がまるで

産まれたての猿の子供のようにシワでクシャクシャになりました。

こんなに嬉しそうに自分の撮ったビデオを見ている人間を見るのは

初めての経験でした。



数日後、再び彼の元を見舞いに尋ねました。

また10本近くのビデオを持っていきました。

彼はあいにく眠っていました。



奥方が「監督さんのビデオを100本見るまでは俺は死なない、

って張り切っているんですよ」と小声で言ってクスッと笑いました。



奥方は生まれて半年ほどの赤児を胸に抱いていました。

赤児はスヤスヤと寝息を立てています。

奴は女房とこんな小さな娘が一緒にいる室で、

俺のビデオを見ているのか、と思うと複雑な気持ちでした。



それから一週間ほど経って病室に行くと、彼は病室に一人でいました。

ヘッドホンを耳にあてて、ビデオを見ている最中でした。



こちらに気づくと「おう、来てくれたのか、今日は何本持って来てくれた」

と意外に元気な声を出しました。

10本近くのビデオが入った紙袋を渡すと、

彼はそれを逆さにしてベットの上にブチまけました。



「お前のビデオは本当におもしろいよな、

見ていると痛いのが我慢できるんだよ、お前のビデオは抜群だよ」



大切なものを扱うように、ビデオを手に取り

喰い入るようにパッケージを見つめています。



これほどまでに自分の作品が

気に入られるのを目撃したことは初めてでした。

こいつはなんていい奴なんだ、目頭が熱くなりました。



AVを見る喜びが彼の免疫力を高めることとなって、

癌に打ち勝つ力を蘇えらせて欲しいと心の中で手を合わせました。



その日が・・・彼がビデオを見ている姿を見るのが最後になりました。

その後2回ほどビデオを持って見舞いに行きましたが、

彼は二度とも眠ったままでした。



奥方によれば、「夜中にコッソリと見ているときもあるんですよ、」

とのことでした。そして一週間ほどして彼は逝きました。

自宅に戻った彼の顔は元気だった頃の4分の1ほどに小さくなっていました。



「お蔭さまで眠るように行きました、」と奥方が深々と頭を下げました。

幼い娘はハイハイをしながら彼の枕元で遊んでその頭髪に

小さなモミジのような手を入れています。

彼の顔が心なしか笑っているように見えました。



帰りに奥方が「ありがとうございました」と云って大きな紙袋をくれました。

中に彼にそれまで見舞いに行って渡したビデオが全部入っていました。



彼の魂がビデオに宿っているかのような気がして、

紙袋を胸に抱いて帰りました。

きつく抱いたら、涙が出てきて止まらなくなりました。



命の炎がつきるその間際まで彼が楽しんでくれた、という事実が、

その後のAV監督人生で大きな背骨となりました。



ほんのささいなことで人は元気になれます。

ほんの小さなことで信じられないぐらいに勇気が出るのです。



一ヶ月や一年先の幸福は望まなくても、

今日の小さな幸福な時間があればそれでいいのだ、

と心の中で願って生きています。



ちょっとした楽しみで、思いのほかに明るくなれるものです。

そんな時間をあなたさまと、ともに過ごせることを夢みています。



3月9日新宿ロフトプラスワンのイベントに、

もしお時間がありましたら、お立ち寄りになって下さいませんか。

ステキなアナタにお会いできることを、心から願っています。
















ラジオデイズの番組に出演致しております。

番組のリンクは下記にございます。
・釈徹宗・村西とおるの「色即是空」対談【クリック】
・プロフィールと前回の対談【クリック】




























〜〜最新映像作品のご紹介〜〜

THE真正中出しショータイム4

主演:浜崎りお

監督:村西とおる



奇跡のコラボ「村西とおる×モブスターズ」

下記画像を【クリック】してモブスターズでご覧ください。





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