東京海上HDが12月までの第三四半期決算を発表。
連結子会社でグループの筆頭格、損保トップの東京海上日動火災保険株式会社で、異常危険準備金が枯渇したため、連結純利益が当初の業績予想を上回ったにも関わらず通期業績予想を上方修正しませんでした。
異常責任準備金とは、損害保険会社の普通責任準備金の一部で、異常災害による損失を補填するために充当する準備金とされています。
その異常責任準備金が枯渇した要因が、曰く「エコカー補助金や高速道路無料化によって交通事故が増加し、事故による保険金支払が増加したため」なのだそうです。
大規模な自然災害が発生したわけでもないのに、これこそ、「異常事態」です。
国内損保最大手がこれならば、中堅以下の国内損保は大丈夫なのか?と少しばかり心配になります。
実際、わたくしの自宅兼仕事場の最寄りのインターチェンジは無料化区間なのですが、無料化区間が始まるインターの本線との合流地点では、明らかに近隣のインターチェンジより交通量が多めです。
また、普段高速道路をあまり利用しないようなドライバーが運転しているのか、不自然な蛇行運転が散見されます。
土砂を満載しているダンプカーが低速走行しているケースも見受けられます。
大手損保の財務基盤を揺るがしかねない不測の事態です。
高速道路無料化の思わぬ副作用が出てしまいました。
保険料の引き上げに繋がりかねない事故の増加。
まずは自分自身が安全運転を心がけなければなりません。
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