27日の白昼、安芸太田町の小学校の教頭がモデルガンで女子中学生を脅し車に連れ込もうとしたとして逮捕される事件がありました。
教育熱心という教頭の突然の逮捕に、小学校のある山あいの里では衝撃が広がっています。
また、捜査関係者によりますと、教頭はサバイバルナイフを所有していたということです。
「地域のこともね、いろいろやっていただくんですが、ですけえみんな教頭先生は好いておりますよ。いい人じゃ言うて」(住民は)
安芸太田町立修道小学校の教頭・吉原一彦容疑者は、27日午後0時45分ころ広島市の路上で自転車で帰宅中の中学2年の女子生徒にモデルガンを突きつけて「殺すぞ、乗れ」などと脅し車に連れ込もうとしたわいせつ目的略取未遂の疑いがもたれています。
「現場は畑や民家に囲まれた細い道です。吉原容疑者は自転車に乗った女子中学生を車で追い抜いた後、犯行に及んだということです」(清水健太記者)
吉原容疑者は住民に犯行を見られたため車で逃げましたが、住民が車でおよそ9キロ追跡し警察に引き渡したということです。
女子中学生は無事でした。
吉原容疑者は「車に乗せて乱暴しようと思った」と供述しているということです。
4年前社交ダンスをする吉原容疑者の姿です。
前任校が授業に取り入れていた社交ダンスで地域とも交流しました。
おととし9月には、教頭として全校児童8人の山あいの小学校に赴任し今に至ります。
「まずはびっくりしました。誰がと耳を疑いました。メリハリがきいた指導をします。楽しいときは楽しむ、子どもと一緒に笑い声、大声を上げることもあります。また逆によくないことをしたときは厳しい指導もできます。」(修道小学校 佐々木亮校長)
「子どもによっては先生厳しいという子どももおったが、私らから言やああれくらい厳しい先生もおらにゃいけんのよう言うぐらい物事を活発にやりよっちゃったですがのう」(孫が小学校に通う男性)
1年生と2年生の担任もしていて、子どもや保護者から信頼されていたという吉原容疑者。
午後8時からは保護者向けの説明会が開かれます。
また、捜査関係者によりますと吉原容疑者は車の中にサバイバルナイフを所有しているということで、警察が事件との関連を調べるもようです。(2/28 20:00)
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