◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
◆オープン戦 ソフトバンク4―2広島(27日・福岡ヤフードーム)“腹八分”のスイングが改心を証明した。「場面、場面で最高の仕事をするだけだよ」。初回無死満塁で、カブレラは鼻息を抑えていた。バリントンの直球を軽打。中前へはじき返すと、満足そうに笑みを浮かべた。
川崎、本多の俊足コンビが生還。オープン戦2試合目で初安打&初打点だ。3回2死一、二塁では、松田の中前安打で二塁から全力疾走。巨体を揺らしながら、4点目のホームを踏んだ。「大好きなホークスの力になりたい」。在籍3球団目のソフトバンク。来日11年目を迎え、チームプレーの大切さを感じている。
西武、オリックスで通算346本塁打。文句なしの活躍をみせるなか、自由奔放な行動も問題視されてきた。「DH、キライ」。一塁守備に強くこだわり、昨季のオリックスでは岡田監督と衝突。そんな“わがまま男”が一転、打って走っての大ハッスルをみせた。
指揮官は西武時代から尊敬する秋山監督。加入が決まると「何の心配もしてないから」と言ってくれた。この日が「4番・DH」でも、一緒に戦えることがうれしい。8日には、キャンプ地の宮崎で王会長と会食。鉄板焼きをつつきながら「君の力を頼りにしているんだ」と背中を押された。
かつてない信頼に応えようと、打撃スタイルも変えた。02年には、王会長の日本記録に並ぶシーズン55本塁打を記録。ところが、新天地で掲げた目標は「3割、20発、100打点」。打点と確実性にこだわった。「打順は何番でもいい。勝つために、すべてのことをやる」。リーグ連覇、日本一奪回へ“いいひと”になったカブ砲が、強力打線の心臓部を担っている。
(2011年2月28日10時30分 スポーツ報知)