(cache) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」

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第19週「鬼太郎ブームがはじまった」

8月2日(月)〜8月7日(土)/第109回〜第114回

布美枝(松下奈緒)は車の免許を取ろうと自動車学校に通いはじめる。倉田(窪田正孝)は茂(向井理)のアシスタントをしながら漫画の新人コンクールに出すための作品を描いていた。応募の締め切り当日、水木プロの仕事で郵便を出しに行けずに倉田が困っていたところを、いずみ(朝倉えりか)が代わりに出しに行く。アシスタントの菅井(柄本佑)と編集者の北村(加治将樹)はいずみに気がある様子でお互いをけん制しあっていた。布美枝には心配の種だった。

いずみに思いを寄せる北村や菅井とは対照的に、倉田は漫画を描くことだけに集中しようとしていた。ある出版社が嵐星社との合併話を深沢(村上弘明)にもちかける。同じころ郁子(桜田聖子)は豊川(眞島秀和)に頼んで大手の雄玄社で仕事をするようになっていた。いずみは自分の見合い話が実家でもちあがっていることを布美枝から聞くが、気乗りしない様子であるばかりか、東京で就職して、郁子のようにさっそうと働く女性になりたいと言い出す。布美枝は茂にいずみのことを相談しようとするが、日々締め切りに追われている茂には相談できそうもなかった。

倉田はコンクールに漫画を応募し続けていたが、入賞することができずにいた。倉田といずみはお互いに対する素直な思いをあらわすことができず、布美枝はいずみが安来に帰りたがらない本当の理由がわからずに困っていた。かつて2階に間借りしていた元漫画家の中森(中村靖日)が久しぶりに村井家を訪ねてくる。貧乏だった時代をくぐりぬけた布美枝の心の強さを知ったいずみは布美枝の生き方にも理解を示すのだった。

布美枝は浦木(杉浦太陽)から嵐星社がほかの出版社と合併するらしいと聞き、忙しい茂との会話不足のためにそんな大事なことも知らずにいたのかと思う。茂は倉田に漫画家としてやっていくための心構えを語って聞かせ、布美枝といずみは漫画を描いて生きていくことの大変さをあらためて感じる。「墓場の鬼太郎」の主題歌が茂の作詞によって完成し、それをきっかけに船山(風間トオル)の「鬼太郎」テレビ化の企画が進展を見せ始めていた。ただし、タイトルの「墓場」がネックとなりスポンサーが見つからない。そこで、豊川の発案でタイトルを変えることとなり、ついに「ゲゲゲの鬼太郎」というタイトルが誕生する。

深沢は苦労している多くの漫画家たちにまともな原稿料を払うためにと他社との合併話を真剣に考えていたが、相手は「ゼタ」の名前と茂たち人気漫画家が欲しいだけだったことがわかり、結局は断ることに。それをきっかけに、郁子は嵐星社に見切りをつけ、深沢のもとを去る。布美枝が自動車免許証を取得したとき、いずみは安来に帰ることを決心する。そしていずみが安来に帰る日、「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビ放送決定の知らせが茂の元に届く。茂、藍子、小峰、菅井に見送られ、布美枝が駅までいずみを送っていこうと村井家の玄関を出たとき、倉田が走ってくる。

倉田:(息を切らして)これ、あんときのお礼や
(倉田、いずみに封筒を渡す)
(いずみ、受け取って中を見る)
いずみ:これ・・・?
倉田:何べんも描き直しとるうちに、遅なってしもたけど・・・
(いずみ、涙があふれてくる)
(いずみの手に、倉田が描いたいずみの絵)
(輝くような笑顔)
倉田:いつまでも、こないして、笑てくれてたらええな
(いずみ、倉田を見つめ)
いずみ:だんだん・・・
倉田:・・・

昭和43年1月、「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビ放送が始まり、茂が作詞した主題歌とともに番組は人気を呼ぶ。放送が始まって半年もたつと漫画の注文のみならず取材の申し込みも殺到するようになり、弟の光男(永岡佑)を九州から呼び寄せてマネージャーを務めてもらうことが決まる。倉田と小峰が水木プロから巣立ってゆき、修平(風間杜夫)と絹代(竹下景子)が東京の村井家に同居することに。