「国の形を変えてしまう問題だ。安い外国産の農産物の流入で日本の農業は崩壊する」と農協は主張する。ただ、本当の崩壊の危機が、「農家の高齢化を放置し、関税や補助金による保護農政で競争力をつけられない」(農協関係者)ことにあるのは、農協自身が一番よく知っている。
そう。競争力の無い日本農業は、保護すれば生き残れると言うものではなく、保護してもいずれは死に絶える運命にあるのです。そこを無視して、アメリカガー、民主党ガー、と叫んだ所で、現状がどうなるものでもありません。産経には、こう言う記事こそ求められているんじゃないでしょうか。
一方、日本経済に占める輸出、輸入の割合ですが、日本は内需が強いから貿易自由化なんてトンデモナイ、のような愚論を述べる人が居ますが、2000年からこのかた、日本のGDPに占める輸出の割合は10パーセント台で推移しており、現状ではおよそ15パーセント。一方輸入は8~10パーセントで推移しています。
両者を単純に足せば、25パーセントに達します。(リンクした有名ブロガーさんの所に貼ってある表によると29パーセント(笑))GDPの四分の一かそれ以上を輸出入に依存しておいて、まだ「日本は内需があるからダイジョーブ。」と叫べる神経を、私は疑いますね。
実際、日本が経済鎖国に踏み切ったところで、企業は日本政府の方針について来てくれる、と言う保証はどこにもありません。まあ、規制のうるさい国を見限って、国外に脱出する道を選ぶと言うのが常識的な所でしょうか。
国を閉めたら助かる、そんな単純な話じゃないんですよね。
by simesaba0141
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