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イレッサ副作用死:投薬訴訟 原告側控訴方針

 肺がん治療薬「イレッサ」の副作用を巡る訴訟で、全国統一原告・弁護団は28日、厚生労働省で会見し、大阪地裁判決(25日)が添付文書(医師向けの説明書)に関する国の行政指導の不十分さを明言しながらも違法性を認めなかったのは不当だとして控訴する方針を明らかにした。また、問題の早期解決に向け原告側との直接協議を求める申し入れ書を同省と輸入販売元「アストラゼネカ」(大阪市)に提出した。

 申し入れ書などで原告弁護側は「不十分な行政指導のために指示・警告上の欠陥がある医薬品による被害が生じたことは判決によって明確になった」と指摘。(1)再発防止のための薬事法改正の検討(2)添付文書についての行政の権限と責任の明確化--などを求めた。【佐々木洋】

毎日新聞 2011年2月28日 東京夕刊

 

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