記事入力 : 2011/02/28 16:05:10
KTX:相次ぐトラブル、技術移転への影響懸念する声
韓国高速鉄道(KTX)の新型車両として、韓国の技術で開発された「KTX山川(サンチョン)」は現在、建設費が20兆ウォン(約1兆4000億円)規模とされるブラジルの高速鉄道や、米国カリフォルニア州の高速鉄道への技術移転を目指し、他国との競争を繰り広げている。特にブラジルへの技術移転をめぐっては、韓国が有利な状況にあるとの報道が現地で相次いだ。ところが最近、KTX山川の故障や事故が相次いだことで、技術移転にも影響を及ぼしかねない、と懸念する声が出ている。
ブラジルの高速鉄道は、今年4月11日に入札が行われる予定だ。さらに同月29日には事業者の第1次選定が行われ、6月には最終的に事業者を確定し、今年下半期に契約を締結する見通しだ。
韓国の高速鉄道関係者は「中国や日本などの競合国が最近、KTXの事故に関する悪質なデマを拡大再生産しており、懸念している。現地での影響を最小限に抑えるため努力している」と話した。
鉄道技術研究院のキム・ギファン博士も「ブラジルは当然ながら、最近の事態(KTX山川で相次ぐトラブル)に注目しているだろう。今月11日に光明駅で起こった(脱線)事故により、相当な打撃を被ったが、開通して間がないころに起こり得るようなトラブルまで問題にしていては、当然受注に影響を及ぼすだろう」と語った。
キム・ミンチョル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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