日本で名門大の入試問題が相次ぎ流出(上)

早稲田・同志社・立教に続き京都大学もリアルタイムで

 「英訳してください」

 26日午前、日本のインターネット大手検索サイト「ヤフージャパン」の質問掲示板「知恵袋」に掲載された書き込みだ。英訳してほしいという文章は、その時間に入学試験が行われていた国立京都大学の出題問題と同じだった。これだけではない。京都大学で数学の入学試験が行われていた前日25日午後1時37分にも、ヤフー知恵袋には「数学の問題です。(中略)解答だけでなく途中計算もよろしくお願いいたします」という質問が掲載された。これらの質問には、すぐに「回答」が寄せられた。

 ヤフー知恵袋は韓国の大手検索サイト「ネイバー」の「知識iN」とよく似たサービスで、2004年に開設され、06年以降は携帯電話からも接続し利用できるようになった。京都大学の入試問題は数学6問、英作文2問がこうした形でインターネットを通じ流出した。

 インターネットに試験問題が流出した大学は京都大学だけではない。今月初めに試験が行われ、既に合格者を発表している早稲田大学、同志社大学、立教大学でも試験時間中にヤフー知恵袋で問題が流出した。京都大学は東京大学に劣らぬ人気と実力を誇る国立大学の名門で、ほかの大学もすべて私立の名門大学だ。どれも試験開始から10分もたたないうちにインターネットを通じ問題が流出し始め、すぐに回答があったという共通点がある。4大学の問題を同サイトに掲載する際は、すべて「aicezuki」というハンドルネームが使われていた。日本の各メディアは、IDやパスワードを共有する複数の人物が介入している可能性も取りざたしている。携帯電話で試験問題用紙を撮影、メールでその写真を送信し、外部にいる協力者がこれを掲示板に載せた可能性があるということだ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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