リビア政権退陣を 欧米でデモ
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リビア政権退陣を 欧米でデモ

2月27日 22時57分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

リビアのカダフィ政権が反政府勢力を攻撃し、情勢が緊迫するなか、リビア系住民が多く暮らすカナダやイギリスなどで、26日、カダフィ政権の即時退陣を求めるデモが行われました。

このうち、カナダ最大の都市トロントでは、リビア系住民をはじめ、チュニジアやレバノンなど、アラブ系の人々およそ1000人が参加してデモが行われました。参加者たちは、気温が氷点下となる厳しい寒さのなか、リビアに住む知人らから届く現地の緊迫した状況について報告し、カダフィ政権が市民を殺りくしているとして、国際社会に対して圧力をかけてほしいと呼びかけるとともに、カダフィ政権の即時退陣を求めました。参加者の中には、「首都トリポリにいるいとこが、『パンも水もない。しかし、カダフィ政権が終わるなら死ぬのは怖くない』と話していた」と親族の様子を話す女性や、「カダフィ政権は罪のない人々を殺し、国をめちゃめちゃにしている」と訴える若い女性もいました。こうした国外に住むリビア系住民の多くは、これまで、国内に残る親族への弾圧を恐れて政府に対する表立った批判は避けてきたということですが、世界各地に住むリビア人学生らが「国民に銃口を向ける政権に対して立ち上がろう」とインターネットなどで呼びかけ、各国でのデモにつながったということです。