元WBA世界フライ級王者で、1月に引退を表明した坂田健史氏(31)が27日、東京都多摩市での引退記念パーティーで、統一地方選で行われる東京都稲城市議選に無所属から立候補することを発表した。
坂田氏は、所属していた協栄ジムから将来の後継者にと期待され、四月から専大の夜間部に入学を決めていた。稲城市は夫人の地元で、05年ごろから住み、現役時代から稲城後援会もあるなど地域との交流は深かった。坂田氏は「少しでも地元に恩返しすることがないかと考え、立候補を決めた。引きこもりや子供たちのために何かできれば」と話している。
引退後のボクサーの政界入りは、元WBC世界ライト級王者のガッツ石松氏が96年に衆議院選に自民党公認で出馬し落選。今回の統一地方選では元WBC世界フェザー級王者越本隆志氏が福岡県議選に民主党公認で立候補を予定している。
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