2011年2月28日
「厳正で公正な入学試験の根幹を揺るがす犯罪行為に、強い憤りを感じる」。京都市左京区の京都大キャンパスでは27日夜、幹部らが緊急に記者会見を開いた。塩田浩平副学長は怒りをにじませ、「詳細な事実関係を調べ、不正行為者に対しては厳正に対処したい」と言葉をつないだ。
最初の投稿は、試験開始後わずか7分というタイミングだった。入試問題が事前に漏れた可能性について尋ねられると、会見に同席した淡路敏之副学長は強い口調で「最高機密だから保管方法は発表できないが、事前に漏れることは絶対ないと断言する」と否定した。
淡路副学長によると、大学側が事態を察知したのは26日午前11時半。京都大の教員と名乗る男性から大学に電話があった。その後も学外からの電話や学内関係者からの指摘が相次いだ。同日午前中も試験が行われており、投稿内容が試験問題と合致し、しかも試験時間中の投稿だと確認できたのは午後5時ごろのことだったという。