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【社会】

准教授が論文データねつ造か 名大、三重大が調査へ

2011年2月27日 22時11分

 三重大大学院生物資源学研究科の男性准教授が書いた論文10本にデータのねつ造や改ざんの疑いがあることが分かった。准教授は以前、名古屋大に所属しており、三重、名古屋両大学はそれぞれ委員会を設置し、調査に乗り出すことを決めた。

 両大学関係者によると、准教授は分子生物学、食品機能化学が専門。1992年から2004年まで名大で助手をした後、三重大助教授(現在の准教授)に就任した。1996年から2010年にかけて執筆した論文の中で、別の実験で得た画像を流用したり、データを都合良く書き換えた疑いがあるという。

 今月に入り、「准教授の10本の論文に66カ所の不正がある」とする情報がインターネットで広まり、同様の告発文が文部科学省や名大、三重大に届いたことから、両大学は「調査の必要がある」と判断した。

 10本の論文は海外の専門誌などに投稿されている。日本学術振興会を通じて国の科学研究費、補助金を受けた研究もある。本紙の取材に対し、27日までに、男性准教授から回答は来ていない。

(中日新聞)

 

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