広島市中央卸売市場(西区)の水産荷受会社、広島魚市場(同)の職員が、同社から1億円以上を着服していた疑いがあることが26日、分かった。職員2人が関与していたとみられ、同社は近く、業務上横領の疑いで広島県警に告訴する方針。
広島魚市場は、着服に関与していたとする職員2人のうち、少なくとも1人を3月初めにも告訴する方向。弁護士に相談しながら内部調査を進めており、詳細な被害額などを割り出している。税務署による調査で発覚したとみられる。
着服の手口や期間、詳しい被害額などについて同社は「告訴する段階で公表する」としている。井野口裕宣社長は「会社は被害者なので、告訴の準備をしている」としている。
広島魚市場は中国地方で最大級の水産荷受会社。市中央卸売市場内に本社を置き、市場で水産物の入荷や卸売り販売を担っている。
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