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【芸能・社会】

桂浜にスチロール製志士像 「竜馬に失礼」抗議で延期

2011年2月28日 06時37分

 高知市桂浜の坂本竜馬像の隣に、武市半平太と中岡慎太郎の発泡スチロール製の像を設置する高知県の観光企画が、物議を醸している。8日の発表以降、県内外から「竜馬に失礼」「安っぽくて安易」との抗議が相次ぎ、県は「十分な理解が得られていない」として設置の延期を決めた。

 武市は、竜馬も名を連ねた土佐勤王党の盟主で、中岡は親友の竜馬と共に京都・近江屋で暗殺された。像はいずれも約5メートルで竜馬像とほぼ同じ高さ。支柱は鉄骨で、発泡スチロールとウレタンを使い、銅像のような色に仕上げて竜馬像の両隣に設置する計画だ。

 県は昨年のNHK大河ドラマ終了に伴う観光客数の減少を懸念。落ち込みを和らげようと「150年の時を経て3人が再会」と銘打ち、3月5日〜5月31日の限定で設置する予定だった。

 発表以降、県には抗議電話が十数件あり、桂浜にある県立坂本竜馬記念館にも抗議が相次いだ。森健志郎館長もツイッターで「(竜馬の)像がここにある意味をもっと理解してもらいたい」と抗議に同調する意見をつぶやき、インターネット上でも共感の声が寄せられていた。

 県観光振興部の久保博道副部長は「賛成者も多い。内容を誤解している人もおり、説明を尽くしてなるべく早く実現したい」と話している。

(共同)
 

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