京都大学の入学試験の問題が試験中にインターネットの掲示板に投稿された問題で、京都府警察本部は、28日にも大学からの被害届を受けて投稿した人物の特定を進めるなど、捜査に乗り出す方針です。
京都大学や同志社大学、それに立教大学などでは、入学試験の問題の一部が試験中にインターネットの「ヤフー知恵袋」という掲示板に投稿され、解答を教えてほしいという書き込みに対して、答えを教える返事が寄せられました。各大学は、携帯電話などを使った不正行為の疑いがあるとしています。このうち、京都大学は、ほかの大学とも情報交換をしながら、さらに調査を行うとともに、「厳正かつ公正に行われるべき入学試験の根幹を揺るがす重大な問題で、大学の業務を妨害した犯罪行為だ」として、28日にも警察に被害届を出すことにしています。これを受けて、京都府警察本部は、大学や、インターネットの掲示板を運営するヤフーなどに協力を求めながら、試験問題を投稿した人物の特定を進めるなど、不正行為のいきさつについて捜査に乗り出す方針です。また、京都大学は、これまで受験生に対して、試験の間は携帯電話を身につけず、電源を切ってかばんの中に入れるよう指示してきましたが、不正を防止するため、対策を改めて検討することにしています。