京大、被害届提出へ 入試問題流出
京都大で入試の実施中に問題がインターネットの質問サイトに投稿されたことを受け、京大は27日、「入学試験という大学の最も重要な業務を妨害された恐れがある」として、偽計業務妨害の疑いで川端署に被害届を28日に出すことを明らかにした。今回の事態は刑事事件に発展する可能性も出てきた。
また、同じ投稿者名の人物が、同志社大や立教大、早稲田大の入試問題も投稿していた疑いのあることが27日までに分かった。同志社大も被害届の提出を検討している。
京大の淡路敏之理事・副学長(入試担当)らが27日夜に会見し、この日朝、淡路理事を委員長に各学部長が委員を務める入学試験委員会を緊急に開催したと説明。その中で▽合格発表は予定通り3月10日に行う▽不正行為をした者が判明した場合、合格を取り消す▽同様の被害に遭った同志社大や早稲田大、立教大とも協力し情報交換する▽不正行為の防止策を強化する-ことを決めた。
淡路理事は「(受験者40人に対して2、3人の)試験監督者の数は必要十分な配置だ。しかし、受験生が携帯電話を身に付けているかどうか身体検査まではできない」と苦渋の表情を見せた。被害届の提出について、塩田浩平理事(総務担当)は「厳正に行うべき入試の問題が漏れた事実は何らかの犯罪である可能性が高い。最終的には警察の判断を待ちたい」と述べ、警察との協議の上で大学としても調査する方針を示した。
【 2011年02月27日 23時16分 】
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