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【海外事件簿】反捕鯨団体SSがさらに装備増強 腐乱臭詰め投擲弾も用意
2010.12.25 12:00
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ゴジラ号は1998年に建造され、全長35メートル。航行速度は24ノットで、アディ号が2008年に塗り替えるまで、世界一周最短航行のギネス記録を持っていた。日本船団のどの船よりも早く、いったん見つかれば、追跡を振り切ることは難しい。南アフリカのドックで、SSシンボルカラーの黒色に塗装され、船首付近にはゴジラのような怪獣のイラストが描かれた。
ゴジラ号には11人のクルーが乗船。苛酷な航海となるが、中には女性ボランティアも含まれている。ワトソン代表の右腕でもある同号のロッキー・マクレーン船長は「この船はレーダーに映りにくい素材で作られており、直前まで探知されずに、日本船に近づくことができる」と性能を披露した。
ワトソン代表が乗船するSSの母船スティーブ・アーウィン号の装備もリニューアルされた。同号のヘリポートに格納され、哨戒用、撮影用のヘリコプターは、「MD500」という機種に替えられた。
MD500は各国海軍や海上保安当局などでも使われている汎用(はんよう)型の機種で、航続距離は500キロ以上。2時間以上の飛行が可能となり、日本船を探知するための航行海域が一気に広がった。また、SSは従来、日本の捕鯨の実態を伝えるために、上空からの撮影用にもヘリを用いており、燃料さえ確保できれば、SSは妨害期間中、新ヘリをフル活用するとみられる。
これまでのヘリは、SSクルーの元米軍パイロットの所有物で、SSがレンタルしていた形だった。捕鯨関係者は「ヘリの使用には、所有者の許可が必要で、ワトソン代表でさえパイロットの意向に従っていた。今回、自前のヘリを用意できたことは、上空からの活動がさらに活発になることを意味する」と話す。
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