2011年2月27日17時2分
インターネットの掲示板を使ったカンニングの可能性がある書き込みが発覚した。京都大の入試で問題の一部が試験時間中に投稿され、その直後に解答例が掲載されていた。同志社大でも同じような不正の疑いがあるという。入試の公平性を揺るがす深刻な事態に、各大学の関係者は衝撃を受けている。
利用された掲示板「ヤフー知恵袋」では、会員になって疑問を書き込むと、答えを知っている別の会員が返答してくれる。
京大文系学部の数学の試験で、問題となった最初の書き込みは開始から7分後。投稿者が「数学の問題です」と返答を募り、「解答だけでなく途中計算もよろしくお願いいたします」と記し、試験時間中の午後2時9分、別の会員が解答例をつづって、末尾に「いかがでしょうか?」と結んだ。
翌26日の英語の試験でも、試験開始7分後の午前9時37分、前日と同じIDを持つ投稿者が「次の文を英訳してください」「楽しいはずの海外旅行にもトラブルはつきものだ……」と投稿。その6分後、別の会員から英文の解答例が示され、「こんな感じでどうでしょうか? 直訳すぎたかな?」と返答があり、試験中の同10時22分、質問者のコメントとして「ありがとうございます」と記されていた。
結局、25、26の両日で同じIDを持つ人からの質問は8回。そのうちの五つに対して試験時間内に返答があった。
京大によると、受験生に「携帯電話の電源を切ってカバンの中に入れて下さい。身につけていると、不正行為と見なす場合があります」と注意していたという。
一方、8日午前10時から始まった同志社大の文学部、経済学部の英語の試験では開始から5分後、京大の入試問題を投稿した同じIDで「次の文を英訳してください」「その言葉が何なのかを理解するのにしばらくかかったよ。ドイツ語起源なんだね」「よろしくお願いいたします」と投稿があった。返答は試験中の午前10時19分にあり、試験終了後の午後4時56分、質問者のIDで「ありがとうございました」と書き込まれていた。