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名前: 1/2:830 [sage] 投稿日: 04/11/25 00:55:24 ID:U1X5YHI7
朝起きたら妹が金髪ツインテールだった。
「おい、起きろよ。」
朝。妹の声がきこえる。今は何時だ?いや、今日は俺はどこにも行く用事を入れてないから寝ていたいところだ。
「起きやがれ!」
クワン!
妹が手にもった物体、おたまのさきっぽが俺のおでこをヒットした。
「ぬぉぉぉぉぉぉ。か・・・・く・・・・、い、いてぇ!!」
「当然よ。氷も砕くおたまの一撃。一度やってみたかったのよ。」
「なんてことしやがる!って・・・・・・、なんだその髪型?」
「なんだってなによ。」
「スーパーサ○ヤ人か?」
「もう一度ぶつわよ。」
「なし!今のなし!」
とっさにあやまって妹が振り上げたおたまをさげてもらう。
何を思ったか目の前の妹は一晩で金髪ツインテールになっていた。
まぁ、これは形式美。俺も金髪ツインテールは大好きだから文句はねえ。
「旅行に行った母さんからアニキのメンドーたのまれてんだから。さっさとごはん食べてよね。」
「ああ、うん。わかった。食べるとするか。」
とにかく俺はいそいそと布団から抜け出した。
「お前、料理なんて作れたっけ?」
普段、こいつが料理を作る姿なんて見たことはない。
だから今日はカップラーメンですます気でいた。
「朝からカップラーメンもないでしょ。」
「心読むなよ。」
「おなかに入ればなんでも一緒よ。はやく食べてよね。」
おなかに入れば・・・・か。なんだかその台詞だけだとあまり気が進まない。
だが目の前に出された料理は思ってたより・・・・・。
「うまい・・・・。」
びっくりした。普段家庭らしいところはひとかけらもみせない妹なのに。
「どう?おいしいでしょ?」
妹が後ろからしがみついてきた。
「お前にも女の子らしいところあったんだな。」
「母さんが旅行に出かけるって聞いたときから練習したのよ。」
「練習?わざわざ?」
「アニキにうまいって言わせたかったのよ。」
「へぇ・・・・。」
意外な言葉に驚いてる俺の背中に妹はぐりぐりしがみついてくる。
「それにアニキ、こういうシチュエーション好きなんでしょ?金髪ツインテールのツ・ン・デ・レ♪」
「げっ!なぜお前それを!」
「うりゃ、ホレ直したか。」
「こ・・・・こら、胸があたってるって・・・。」
「あててんのよ。なに意識してんのよこのスケベが。」
父さん、母さん、これからも積極的にお泊り旅行にでかけてってください・・・・・。