ふだんは人からよく
「森さんって、怒ることあるの?」 と訊かれるほど
菩薩的資質を垂れ流している私だ。
怒ることはあまりない。
でも腹がたつことはある。
そしてあまりにも腹にすえかねた時は怒る。
そのときの怒り方は容赦ないから、そのつもりでな。
さて今回はカメラの話です。
デジタル一眼レフカメラです。
ペンタックス K−5の
センサーに付着するステイン問題について書きます。
これからK−5を購入予定の方は必読かも!?
カメラに興味ない人にとってはつまらない話なので、とばしてよし。
さて
ペンタックスから1月26日に、センサー・ステイン問題について公式発表がありました。
↓↓↓
「このたび、デジタル一眼レフカメラ「K-5」の製造工程におきまして、イメージセンサー部に汚れが付着した製品が初期出荷品の一部に混入し、撮影した画像に一般的なクリーニング方法では除去しきれない水滴状の像が、まれに出る場合があることが判明いたしました。
本現象が発生した対象製品につきましては、弊社サービス窓口にて無償修理させていただきますことをご案内申し上げます。」
次の旅にもっていくカメラにK−5がいいだろうと思っていたので
サービスセンターに問い合わせてみました。
答えは
「現在の出荷分は問題なし」
ということなので、
2月12日に買いに行きました。
念のために購入店 カメラのキタムラ天神店で質問してみる。
「この店のk−5って、センサーステインの問題は大丈夫なやつですか?」私。
「ええ、メーカーでチェック済みのものです」店員。
さらに
「それにK−5は人気があるから、初期の分はすぐはけました」
「箱の横のここ、ここに丸いシールがあるでしょ?これがチェック済みの印なんです」
とのことなので購入しました。
ちなみにボディの底にあるNo.は「38802××」でした。
そして購入して数日、出やがりました
カエルの卵が!
例のセンサーステインの汚れです。
こんなやつ
中央のやや上寄りの場所に注目!
↓拡大
↓さらに拡大
産み付けられてる・・
F22の画像です。
もう一例。
↓拡大
↓さらに拡大
産みつけられている・・!!
これで修理決定ですが、そこに不安があります。
センサー部をまるごと交換してもらえるならいいが
単に清掃するだけだったら、また再発する可能性もある。
そんな噂がある。
この不具合はいまのとこメーカーでしか対応できない修理なので
旅先の国で、この症状がまたでたら非常に困る。
キルギスやグルジアの地方都市に、ペンタックスのサービスセンターがあるとはとうてい思えない。
だから、別の個体に交換してもらうことにしました。
だけど前回も
「この個体は大丈夫」と店員に保障されてこの有様だ。
あー、腹が立つ!
腹が立っているのは
「これは問題ねえよ」と断言して売った店にたいしてだ。
店員は当初、ペンタックスの営業から「これは問題ない製品だ」
という説明を受けていると言っていたが、
その後私が、結局責任がどこにあるか詰め寄ったら
言葉を濁してはっきりと答えない。
政治家か!!
その店の在庫にある個体はもうぜんぶ信用できないから、
メーカーから最新のロットの製品を取り寄せてもらい
それと交換してもらうことにしました。
一週間かそれ以上かかるそうです。
くそう
メーカーにも販売店側にも「まずは売っちゃおう」という潔い(そして迷惑な)姿勢があったのだと思う。
ダメ。ゼッタイ。
それと私はペンタックスの方針にもちょっと腹がたっている。
K−5を買うにあたって、
ペンタックスのサービスセンターに電話で質問した。
そこでの話を要約すると、
「センサー・ステイン問題が発生する個体は、初期出荷品である」
「しかし、どれが初期出荷品か見分ける方法はない」
「製造番号などでも管理していない」
「現在の出荷分は、問題は解決されている」
「しかし、問題解決後の出荷分を、製造番号などで管理していない」
「だから問題のある個体と問題のない個体を、見分ける方法はございません」
・・・・!
初期出荷分をまったく把握していないというのは
(たとえそれが方便だとしても)まあいいとして
問題解決後の製品を把握していないっていうのは
怠慢でないかい?
ペンタックスとしては、不具合のある初期出荷品だって売りたいわけで。
不具合解決後の製品と区別がついたら、そりゃ困るだろうけどさ。
不具合が出たらそのとき、購入者に送ってもらえばいいや。
ちゃんと直して送り返すし。
いいのも悪いのも、まぜちゃえ、まぜちゃえ
意地を悪くして考えると、
メーカーの判断はこういった感じにも捉えられる。
そして一度、不信をもってしまうと
さらにうがった考えをしてしまうのが人間というもの(あるいは俺だけ?)
ペンタックスのサービスセンターは
「現在出荷ぶんは問題が解決されている」と言っていたが
実際はまだ、ステイン問題が解決できてないんじゃないかと。
現在でもまだ不具合がでる個体があるが
(改善されて、発生確率がさがったとしてもだ)
それでもかまわず出荷してるんじゃないのか?
と疑ってしまう。
製造ラインを止めることなく、問題を解決しよう。
その間にできた製品は出荷しちゃおう。と。
問題解決後の個体も、それ以前の個体も見分ける方法がないのなら、
そういうことが可能だ。
ステインの症状がでたら「きっと初期出荷のものだったんですね」
と言ってしまえばいいんだし。
あぁ、一度疑いはじめると
いくらでも醜い考え方が湧き出てくる・・
こういう考え方ばかりしてると性根が暗くなります。
気をつけねば。
ただ、
初期出荷分も変わりなく売りたいという気持ちはわかるが、
それを掴まされ方は不愉快である。
とくに、私みたいに買ってから長期の旅にでるような人間は
旅の途中でその不具合がでたら、たまったもんじゃない。
もしステイン問題の情報を知らずにK−5を買って、
そのまま長期の旅に出る人がいたら、その人は本当に気の毒だ。
メーカーは、そういう人がいることも考えてほしい。
旅の思い出にカエルの卵が産みつけられてたら
テンション激落ちである。
まったく、やるせねーニャー(Ⓒドルバッキー) である。
ここまで書いてふと思ったけど
こういったブログ記事って
メーカーの人が見ることあるんでしょうかね。
「現代はクラウドが商品を育てる」
って言われるけど、ペンタックスのマーケティングの人、
こういう不特定多数の一般人のブログも見るのかな?
見てたらいいけど。
さてさて、
そういうことでK−5のステイン問題。
いま店にストックされてるぶんにも
まだまだ当たり(はずれ?)があるようです。
という話でした。
次回はもっと楽しい話をする。
では。