中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

佑 直球!! 直球!! 1イニング無失点

2011年2月27日 紙面から

ロッテ戦の6回にオープン戦初登板し、1イニングを無失点に抑えた斎藤(武藤健一撮影)=沖縄・名護市営球場で

写真

 日本ハムの斎藤佑樹投手(22)=早大=が26日、ロッテ戦(名護)の6回に4番手で登板して、1イニングを無失点に封じた。中日、楽天など4球団のスコアラーが偵察に訪れる中、最速は142キロをマーク。直球にこだわったピッチングに斎藤も「いかに真っすぐで打ち取れるかがテーマだった。ファウルも取れたので良かった」と収穫を強調した。

 6回、斎藤の名前がコールされると、沖縄特有の指笛が鳴り響いた。13日の韓国・サムスン戦(名護)以来の実戦マウンド。日本一軍団相手に、斎藤はかたくなに真っすぐを投げ続けた。前の打席で本塁打の清田を直球で一邪飛に打ち取ると、大松の初球にこの日最速の142キロを記録。結局フルカウントから歩かせたものの、4番相手に真っ向勝負を挑んだ。

 竹原の二塁打などで1死二、三塁のピンチを招くも、細谷をこの試合唯一のカーブで三ゴロに。最後は小谷野が金沢のファウルフライをフェンスに激突しながらジャンピングキャッチ。斎藤はグラブをポンポンとたたいて感謝し、サムスン戦に続いて無失点のままマウンドを降りた。

 全19球のうち、ストレートが15球、直球系のツーシームが3球、カーブが1球。登板前に捕手の大野と話し合い、自分自身に縛りを掛けていた。「直球とカーブで行こうと決めた中でしっかり打ち取れたのは良かった。ズルはしたくなかった」。スライダーやカットボール、フォークといった持ち球を封印。あくまで「自分の生命線」と話す外角低めの真っすぐで勝負し、封じた。

 四球を選んだ大松も「小さく動くし、アウトコースのラインを外してこない。後ろが小さいので思ったより差し込まれる」と称賛した斎藤の真っすぐ。次回登板からは残りの変化球も徐々に解禁していく。「スライダーを投げられれば、カットが投げられればという場面はあった中で抑えられた。あとあと楽になってくると思う」と斎藤自身も大きな手応えをつかんでいる。

 梨田監督は3月2日のヤクルト戦(札幌ドーム)で2イニングを投げさせることを明言。先発デビューの日も刻一刻と近づく。「自分の出せることを出して、開幕1軍に残りたい」と斎藤。

 こだわりの真っすぐで第一段階はクリア。次はサバイバルに勝ち残るため、徐々に自身の力を解き放っていく。 (臼杵秀之)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ