子どもの権利条約 考える集会
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子どもの権利条約 考える集会

2月23日 22時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

暴力や虐待から子どもを守り、すべての子どもに教育や福祉などを保障する、「子どもの権利条約」に基づく日本の取り組みについて考える集会が、東京で開かれ、子どもの非行の背景にある貧困や虐待などの問題に目を向けるよう求める声が上がりました。

この集会は、日本が批准している「子どもの権利条約」について、去年、国連の委員会から、日本は条約に基づく取り組みが不十分だとして、是正を勧告されたのを受けて、東京のNPOが開いたもので、関係省庁の担当者や国会議員など50人余りが出席しました。この中で、法務省の担当者は、「少年院や少年鑑別所などの施設でも子どもから苦情の申し立てができる仕組みを作るなど、子どもの権利を守る取り組みを行っている」と報告しました。これに対して、子どもの問題に取り組んでいる弁護士は、「非行行為をした子どもへの教育や弁護を受ける権利が十分に保障されているとは言えない」としたうえで、「非行の背景にある家庭の貧困や虐待などの問題に目を向け、対策を講じるべきだ」と訴えました。主催したNPOの事務局長で、山梨学院大学の荒牧重人教授は、「勧告内容を実行するには関係省庁が連携して取り組む必要があり、今後もこうした会合を開いて、具体的な対策を検討していきたい」と話しました。