広島市が2011年度の着工方針を固めているJR可部線の可部―旧河戸間(安佐北区)の電化延伸で、終点の駅を旧河戸駅の西約400メートルに位置する広島県営荒人住宅跡地に設置する方向でJR西日本と調整していることが25日、分かった。
市は03年に廃止された現在の終点の可部駅から旧河戸駅周辺までの約2キロを電化して復活させる方針を決め、関連経費を11年度当初予算案に計上している。JRは「11年度の早い段階で市と合意するのが望ましい」と前向きな姿勢を示している。
延伸区間の新駅設置は、終点と、可部駅と終点の中間の2カ所を予定している。終点駅の候補地に上がっている県営住宅跡地は敷地面積約4ヘクタール。市とJRはこのうち、廃線敷に接した約6400平方メートルを終点駅用地に想定する。駅舎やホーム、列車の待機場所などを設ける予定でいる。
【写真説明】市とJR西日本が最終駅の設置を検討する県営荒人住宅跡地。JRによる廃線敷の調査が続いている
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