映像が立体的に見える3D対応のテレビやパソコンなどが増えるなか、携帯用ゲーム機の分野でも3Dに対応した製品が発売されました。
この携帯用ゲーム機は、専用のメガネを使わなくても映像を立体的に見ることができるのが特徴で、大手ゲーム機メーカー「任天堂」が開発しました。発売開始の26日、東京都内の家電量販店には早朝から予約をしていた人たちが列を作り、店では朝の冷え込みに配慮して、開店時間を繰り上げてゲーム機の販売を始めました。ゲーム機は価格が2万5000円で、立体的な映像を楽しむことができるサッカーやカーレースなどの8種類のゲームも同時に発売しました。ゲーム機を手にした40代の男性客は「画面に奥行きがあってゲームが楽しみです」と話していました。また、70代の男性客は「親戚の孫に頼まれました。早く喜ぶ顔が見たいです」と話していました。国内の携帯用ゲーム機市場は、ここ数年、携帯電話で楽しむゲームサイトの普及などに伴って縮小傾向が続いています。このため各メーカー側は巻き返しを図るため、新製品の開発を進めており、「ソニー・コンピュータエンタテインメント」は、携帯電話の回線を利用して離れた友人と同時にゲームを楽しむことができる新型機の発売をことしの年末に予定しています。