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イベント主催団体「JCF実行委員会」 代表 小池 義昭さんインタビュー
〜シリーズ「コスプレを応援する人々」第6回〜

第6回はイベント主催団体「JCF実行委員会」 代表、小池 義昭さんです。
●高天原がどのようにできあがって、どのような歴史を歩んできた団体か教えてください。

できあがったのは91年9月の高校の図書室ですね。
ファンタジーや何かをやっていこうよ、ということでできました。
特にイベントをやろうということはその時に考えていなかったような気もします。
いつの間にかイベントやろうぜということになって、高校生の頃からイベントを始めて、今に至ります。

●JCFはどのようにして生まれましたか?JCFの簡単な歴史を教えてください。

JCFはちょっと特殊な会場を使ってやっていこうよ、ということでできまして、普段使っていなかった会場を使い始めたんですね。
その時に全く違う名前でやっていこうということで、ジャパンコスプレフェスティバルという、当時考えると大分名前負けするような感じでしたが。
それから遊園地でやるようになって、大きい会場でやるようになって、今に至ります。

●JCFでの小池さんのお仕事の内容を教えてください。

最終的に責任をとること位ですね。
具体的には各部署の責任者なり担当者なりが全て仕事はしますので、最終的な責任をとるということと、あとは色んなサポートをすることです。
主催者はイベント当日は暇なものです。
あとは書類仕事ですね。回ってくる書類を決済して回していって、それを運営的にどうするか、うちのカラー的にこれはどうなのかという時に判断します。
判断と書類と、あとは責任をとるということです。
会場の調整とか、外からのお客様の対応とか、大体そういうことで気が付いたら一日が終わっているという感じです。

●JCF運営で苦労したことはなんでしょうか?

天気ですね。一番天気で苦労しています。
突然雨が降る、突然雪が降るとかこれは敵わないですね。寒い暑いじゃなくて、雨・雪は本当に困りました。

○結構客足にも影響しますか?

遊園地なんかだと桁一個違いますね。
千人来るところを、百人です。
その百人もよく来てくれたなぁ、という感じです。
逆にそういう人たちは雨のシチュエーションを楽しんでいるんでしょうね。傘さして、雨降ってるっていうのもなかなか衣装着て楽しめないですから。雨に強い衣装なんでしょうね。
あとは会場との戦いが一番でかいかな、と思います。
一番苦労と言えば、当初は特にそうなのですが、いわゆるコスプレっていうものに対する見方が悪かったというか、奇々の目でよく見られていたんですね。
ここは公共のスペースで、みんなが使っていい場所でも、あなたたちは駄目です、ていうような言われ方をしたりとか。
これを、公共なんでしょみんなで共用なんでしょ、じゃあ共用させろよ、というようなことを言っていくのが本当に苦労しましたね。
ようやく認められてきた、世間に伝えてきたということで、認知してもらうための活動が一番苦労しています。
実はそっちの苦労のほうが曲がりに曲がって苦しかったかもしれませんね。まだ完全とは言えないのですけども。

○今も続いているのですか?

多分終わることはないと思います。

●JCFを運営していて、印象深かったことを教えてください。

天気に関わる話なのですが、としまえんで、大雨が降って受付が水没したことがありました。
ちょっと坂になっていたので上のほうに退避したのですが、それでもじりじり水がくるので、結局我々は机の上に退避していました。
それが一番印象深かったですね。

○その日のお客さんは大丈夫だったのですか?

その日は二百人か三百人位は来ていたのですが、みなさん建物の下に退避されたりとか。
さすがに雨の中を歩いている人はいなかったですね。雨で向こう側が見えませんでしたし。

●JCF運営の上でポリシーとしていることを教えてください。

スタッフが表に出ないということですね。
スタッフがいることなんか忘れて、みなさんに楽しんでいただけるようになるべくしたいなと思っているんですよ。
ふっと見たらいるんだけど、普段は気付かないような。そういうような運営ができたらいいなと思っています。
コスプレを楽しもうとする人たちに対して、より良い環境、一番その人たちが遊びやすい環境を提供するっていうことだけを考えているんですね。
そこにわたしたちの思想も何もかもを入れずに、全く中立的に運営したいと考えています。
何も持たさない、何も引かないっていう。
コスプレするとき、イベント主催者なんてものは別に主役でもなんでもないんですよね。そこに来てる人が主役なので、我々はあくまで脇役、いや、脇役ですらないんですよ。
言うならば、舞台さんとか美術さんとかそういう感じなんですね。演出できればいい、フィールドを整えられればいい。掃除のおじちゃんおばちゃんみたいな感じなんですよ、我々の位置付けって。そういう風に徹していければいいと思っています。
元々こういったインタビュー受けているのもあれなんですけども、主催者としてわたしはほとんど表に出ないんです。誰もあれが主催者だって分からないんですよ。なんかスタッフがいるなー、位の感じで。
そのぐらいがちょうどいいんです。

●これからJCFが目指すものを教えてください。

コスプレというものを、より敷居を低くして誰でも楽しめるようなものにしていきたいです。
遊園地に遊びに来た人や親子連れもやってみようか、って言ってすぐできるような。最終的にはそんな風にしてみたいなと。
サブカルチャーのひとつとして、気軽に選択できるものにしたいですね。

●小池さんがどんなオタクか教えてください。

ファンタジーものに目がないんですよ。
テーブルトークロールプレイングゲームっていうものがあって、サイコロを転がすんですけどね。あれにも目がなくて。一ヶ月に一度やらないと中毒が起こるというか、禁断症状が起こるんですよ。

○最初にどのように高天原が、というお話をさせていただいたのですが、そのファンタジーとテーブルトークのサークルだったのですか?

テーブルトークもやっていこうぜ、ということでテーブルトークも目指していたっぽいですね。

○そういういきさつで始まったのですか?

始まった、ような。
それから、イベントやろうぜ、って言い始めたのがわたしで、周りは嫌々というか渋々というか、そんな感じでした。

○テーブルトーク系のオタク?というかファンタジー好きなんですか?

それに限らずファンタジー的なものは大好きで、まずゲームから入っていった感じです。
未だにゲームは嗜んでおります。

○最近のお気に入りの作品、今までのお好きなタイトルはなんですか?

幻想水滸伝大好きですね。ファイヤーエムブレムも大好きです。
あとはイベントはやっていないのですが、イリスのアトリエっていうアトリエシリーズが大好きなんですよ。
あとは輸入ゲームだと、バルターズゲートっていうのがあって、これがまた面白い。

○では高天原のオンリーっていうと、その辺りに関係があるのですか?

自分が嫌いなものはやらないですけど、たまに自分以外の人が好きなものもやったりもします。でも愛がないとイベントやると分かっちゃうんですよね。ああ愛がないな、って。
今は特に戦国BASARAがお気に入りです。みんな休憩時間になるとプレイしています。

●これから先、コスプレはどうなっていくと思いますか?

どうなっていくかっていうよりも、どうしていくかっていう立場だと我々は思っているんですね。
JCFはコスプレはどうなるか・どうなっていくかっていう流れに乗っかっていくのではなくて、こうしていく、って言う流れをつくっていく側だと考えていますので。
先ほど申し上げたようにサブカルチャーのひとつとして認識・認知させていくっていう方向の流れを、我々がつくっていくつもりでいます。

●レイヤーズネットに参加しているコスプレイヤーさんに応援のメッセージをお願いします。

既製品を買っている方、私服の組み合わせでコスプレを始めている方、色んなショップさんで衣装を買われている方たちは、いつか布地屋さんに行って、この布地でこの光沢で衣装作ってみたいって思う日がきっとくると思うんですよ。その時は恐れずにチャレンジして自分で作ってみてほしいなと思います。
自作じゃなきゃいけないってわけじゃないんですけども。
自分で作れると、幅が一気に広がるんですよ。こんなものができたらいいな、っていうのが。なのでいつかは自作に挑戦してみていただきたいなと思います。

○それでは、すでに衣装を作っている方にもメッセージをお願いします。

これから作ろうという人たちに、こんな風に作るんだよって教えていただければいいと思います。
やっぱり昔に比べてコスプレ人口が飛躍的に増大したものですから、どうしても横のつながりとか、そういった人の関係っていうのが薄れてきているんですね。
やっぱりわたしたちも主催団体としてこれをこういう風にしましょう、とか言えるようなそういう古き良き時代でもなくなってきちゃってますので。
参加する人たちのなかで、少しネットワークをつくっていただいて、良い伝統とか楽しい遊び方とか、色々と情報を交換しあっていただければいいと思います。
そのためにレイヤーズネットっていうこの媒体が非常に有効だと思うんですよ。そこでお互いの情報をやりとりしたりとか、あわせをしてみたりとか。
とにかくコスプレだなんだと言っても、やっぱり人間と人間同士のものなので、そこで良い出会いがきっとあると思うんですよね。その良い出会いをいっぱい経験されるようにわたしは願ってやみません。
コスプレをやめてしまったあとまで続くような、そんな関係が築けるといいですよね。

●ご回答どうもありがとうございました。

※役職・肩書きは、インタビュー時点のものです。



■詳細サイト:ジャパンコスプレフェスティバル
http://takama.cosplay.ne.jp/jcf/

■情報の提供元:(有)クライマックス・プロジェクト:レイヤーズネット運営
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