高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月、原子炉容器内に炉内中継装置が落下したトラブルで、復旧方法を審議する有識者検討委員会は24日、原因を「装置をつり上げる機器の設計ミス」と断定した。
トラブルは、装置をつり上げる機器「つかみ部」のネジ1本が緩んだのが原因。日本原子力研究開発機構によると、再現実験の結果、機器を33回動かすと、ネジが振動で完全に緩むことが分かった。もんじゅでは03年の交換後、燃料交換に伴う設置や撤去などで30回動かしていた。
毎日新聞 2011年2月25日 大阪朝刊