下請け参入迫り組幹部ら逮捕
下請け参入迫り組幹部ら逮捕 02/25 19:25

公共工事への介入で、山口組系の幹部組員らが逮捕されました。

幹部らは、長崎大学病院の改修工事を落札した準大手ゼネコンに、特定の業者を下請けに参入させるよう迫った疑いが持たれていて、警察は、組織的な関与がなかったかどうか調べを進めています。

強要未遂の疑いで逮捕されたのは、山口組弘道会系の組幹部・武藤孝一容疑者と、福岡市の会社役員・押川吉男容疑者らあわせて4人です。

武藤容疑者らはおととし4月、長崎大学病院の改修工事を落札した準大手ゼネコンに対し、「工事をストップさせる」などと言って、特定の業者を下請けとして参入させるよう迫った疑いが持たれています。

取り調べに対し、武藤容疑者らはいずれも、「現場事務所には行ったが、脅していない」と、容疑を否認しています。

警察は、公共工事に介入して組織的に資金を稼ぐ狙いがあったと見ていて、ほかの組幹部の関与がなかったかどうか、事件の全容解明を進める方針です。