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最終更新:2011年2月25日(金) 6時48分

生存学生、地震発生時の状況語る

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 いまも必死の救出活動が続いていますが、その瓦礫の下から助け出された女子学生がJNNの取材に対し、地震の瞬間、そして救出までの1時間について語りました。

 「(床が抜けて)落ちながらキャーという感じで、落ちたあとは『えっ、どうしようか』という感じ」(救助された黒田奈瑠美さん)

 富山外国語専門学校の学生で、倒壊したビルから救出された黒田奈留美さん。身を寄せているホームステイ先でJNNの単独インタビューに応じ、地震発生後、閉じこめられていた空間の生々しい状況を語りました。

 「他のキングスエデュケーションに通っている生徒さんも同じ食べるところにいた。(Q.食堂に総勢何人いた?)30人、40人ぐらいです」(救助された黒田奈瑠美さん)

 語学学校“キングスエデュケーション”が入居する7階建てのビル。黒田さんは、地震発生直前に、このビルの4階にあるカフェテリアで、他の学生らと共に昼食をとっていました。

 「私はこの辺にいて、みんなはここに座って(昼食)食べてて」(救助された黒田奈瑠美さん)

 これは、黒田さんの証言をもとにしたビル4階の見取り図です。黒田さんはカフェテリアの窓際のテーブルにいたといいます。

 「(床が)すぐに落ちました。すとんと落ちました」(救助された黒田奈瑠美さん)

 激しい揺れと同時に、突如として、床に大きな穴が開き、黒田さんは他の学生らと共に、落下したといいます。

 「私は自分の体勢が良かった。本当にラッキーな方。みんなは机の下敷きとか・・・。右手と左足だけは動かせた。苦しんでいる友達がいたので引っ張ったりした」(救助された黒田奈瑠美さん)

 瓦礫の中で一緒にいたのは、8人ほど。徐々に声が弱くなっていく人もいたといいます。

 インタビューの最中に、日本にいる姉から電話が入りました。

 「歩けるよ。そんなに良くないけど」(救助された黒田奈瑠美さん)

 黒田さんのけがは、比較的軽いものでした。

 「何か・・・心配めっちゃしていた」(救助された黒田奈瑠美さん)

 現在も懸命な救出作業が続くビル倒壊現場。同じ専門学校の10人の学生が今も行方不明だということを伝えると・・・。

 「言ってほしかったですよ。早く知りたかった」(救助された黒田奈瑠美さん)
(24日18:01)

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