2011年2月23日
府警によると、小椋容疑者に金を預けたのは、家族ぐるみで付き合いのあった友人やその知人、PTA活動を通じて知り合った人ら。当初は約束通りに配当があったが、その後滞り、催促すると「今は返せない」などと告げられた人が多いという。
昨年夏ごろ、小椋容疑者に金を預けた23人が「被害者の会」をつくった。一部のメンバーが同12月、出資法違反容疑で小椋容疑者を刑事告訴し、府警が自宅などを家宅捜索していた。
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小椋由起子容疑者は昨年12月以降、複数回にわたって朝日新聞の取材に応じた。主なやり取りは次の通り。
――架空の投資話で金をだまし取ったのか
雄琴温泉の風俗店に投資をしたというのはうそだった。誘い方に問題はあったと思う。ただ、お金を出した人には借用書を書き、利息(配当)も渡していた。支払いが遅れがちになってから話が大きくなった。返せると思っていた。
――集めた金の使い道は
内装工事の会社を経営していたが、2004年ごろ、取引先に逃げられ、お金が必要になった。自分の遊興費に使ったことはない。集めたお金は利息(配当)の支払いにほとんど消えた。
――韓国のカジノにつぎ込んでいたのではないか
月1〜2回通い、毎回50万〜100万円を持って行った。何度か通ううち、ホテルの部屋が用意され、次回用として飛行機のビジネスクラスのチケットを渡されるようになった。カジノ代は東京の友人が貸してくれた。集めた金は使っていない。