浜田女子学生遺棄事件で、警察庁は２６日から、犯人逮捕に結び付いた情報に最高３００万円の懸賞金を出す捜査特別報奨金制度の適用を１年間延長する。

　犠牲になった島根県立大１年だった平岡都さん＝当時（１９）＝は２００９年１０月２６日夜、浜田市内のアルバイト先を退店後、行方不明になり、同年１１月６日に広島県北広島町の臥龍山で遺体の一部が見つかった。その間の足取りは判明しておらず、島根、広島県警の合同捜査本部は、退店時に防犯カメラに写った平岡さんの姿を新たに公開し情報を募る。

　捜査本部には、１月末までに約１９００件の情報提供があり、うち９００件は昨年２月の制度適用後だった。情報提供はＴｅｌ（０１２０）３８５３０１。

　▽悲しみ今も変わらず　両親談話

　平岡さんの両親は２４日、捜査本部を通じてコメントを発表した。要旨は次の通り。

　都を失った悲しみは今も変わりません。夢に向けまい進する姿を思い出す度に胸が張り裂けそうで、犯人に憤り以上のものがこみ上げます。多くの情報をお寄せいただき感謝しています。一日も早い解決を望むばかりです。

【写真説明】退店時にアルバイト先の防犯カメラに写った平岡さん（２００９年１０月２６日）