住宅地にたたずむ「隠れ家的」レストラン。一見すると普通の民家だが、玄関を入ると、店主の朴善国(パクソング)さん(62)と妻の金玉順(キムオクスン)さん(61)が手製の韓国料理で迎えてくれる。
甲斐市や甲州市でそれぞれ料理店を出していた夫妻が、09年7月に自宅でオープン。1階リビングを改装した約20席の店内は、アットホームな雰囲気が漂う。
朴さんは山梨市出身の在日コリアン3世。幼いころから祖母が作る韓国料理に触れ、「この味が自分のルーツ。料理を通じて、韓国や在日の文化を伝えたい」と話す。
主に料理を担当する在日2世の金さんは、韓国料理教室に講師として招かれるほどの腕前。石のプレートで焼くカルビなどの肉料理(800円から)をはじめ、チヂミやチゲなど自慢のメニューが並ぶ。定番の白菜キムチのほか、セロリや大根、小松菜など旬の野菜を漬ける自家製キムチ(500円から)も大人気だ。
平日のランチタイムにはハンバーグやパスタも用意。ドリンクとスープ、サラダがセットで950~1000円と価格もうれしい。営業時間は正午~午後2時、午後6~10時。木曜定休。同店(電話0553・22・2710)。【曹美河】
毎日新聞 2011年2月13日 地方版