京都府舞鶴市の女子高生殺害事件で殺人と強制わいせつ致死の罪に問われた中勝美被告(62)の第6回公判が24日、京都地裁であった。事件直前に現場へ続く道路沿いの防犯カメラに映っていた人物について、弁護側の依頼で画像を分析した民間の鑑定人が、「被告と同一人物と特定することは極めて困難」と証言。検察側鑑定を真っ向から否定した。
弁護側鑑定人は「画像の解像度が低く、耳の形など顔の特徴が分からない」と指摘した。
また、弁護側が行った実況見分の立会人も出廷。真夜中に走行する車内から見て、歩道の人物を特定できるかどうかについて「顔の輪郭や表情は分からなかった」と証言。検察側の目撃者証言を否定した。【古屋敷尚子】
毎日新聞 2011年2月25日 大阪朝刊