最終更新: 2011/02/25 21:50

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自転車事故増加 千葉・市川市で「自転車条例」を議会提案するなど自治体が本腰入れる

信号無視に踏切への侵入など、千葉・市川市の現場は無法地帯。一向に減らない自転車事故対策に、ついに自治体が本腰を入れ始めた。
歩行者の間を駆け抜ける大量の自転車。
いつしかこの通りについた別名は「北京通り」。
近所の人は「すごいですよ。『北京通り』って言われてる」、「もうルールなんか全然ないから」などと話した。
自転車ラッシュで有名な、かつての中国・北京の名がついたこの通り。
千葉・市川市の2つの駅へと通じる道で、朝はさながら無法地帯と化す。
続々と赤信号を渡って行く自転車。
後ろからも、次々に信号無視の自転車が来る。
ほかにも、携帯電話をいじりながら自転車に乗っている人もいた。
車道をいっぱいに広がって走る自転車。
タクシー運転手は「こっちはもう大迷惑ですよ。赤信号をどーっと自転車来られたら、たまったもんじゃない」と話した。
遮断機が降り始めたのに、進入してくる自転車。
朝のラッシュ時、ここは車の通行が禁止だが、進入してくる車もあった。
近所の人は「皆さん怖いと思う。歩道の方も車の方も自転車の方もね」と話した。
狭い道でひしめき合う人と自転車。
事故は、頻繁に起きているという。
近所の人は「よく踏切とかで学生がぶつかって、トラブルになっているの見たことありますよ」、「これ(傷あと)そうだよ。自転車でもって引っかけられて。(自転車の人は?)そんなのすっとばして行っちゃうよ」などと話した。
交通事故全体の件数が減少する中、1998年から10年間で、およそ4.5倍と急増している自転車と歩行者の事故。
一部で、自転車レーンの設置は進んでいるものの、その種類もバラバラと対応が遅れている自転車事故対策。
そうした中、自治体から新たな動きがあった。
市川市では、自転車の危険運転防止と安全利用の普及啓発を図る「自転車条例」を、議会に提案している。
車道の左側通行の指導や、保険の加入などを促進させるもので、議会で決まれば、4月から施行される予定。
一方、自転車事故の問題は、東京でも起こっている。
突然、車の前を横切り、クラクションを鳴らされる自転車。
東京・世田谷区の甲州街道と環七通りが交わる大原交差点は、2009年、都内でワースト1となった事故多発交差点。
自転車は2段階右折と定められているが、そんな規則はお構いなし、次々と無謀運転する自転車。
大原交差点では、車両と自転車の接触事故が多発している。
そうした中、東京都も対策に本腰になった。
東京都は「自転車に関する条例の制定も視野に、総合的な政策を検討する」としている。石原都知事は「ただこれはね、国がきちっとした指針を立てないとね。田舎と大都会じゃ条件違いますけどね。う〜ん、やっぱり難しいよね」と述べた。
国の動きが鈍い中、新たな自転車対策に動き出す自治体。
深刻な自転車事故の増加を前に、国のさらなる対策が望まれる。

(02/25 19:30)


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