地方舞鶴高1殺害 第6回公判詳報 京都2011.2.25 04:11

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舞鶴高1殺害 第6回公判詳報 京都

2011.2.25 04:11

 ■立会人男性「ポーチ、白色に見えた」

 京都地裁で24日開かれた舞鶴高1女子殺害事件の第6回公判で、弁護側証人2人がそれぞれ出廷した。

                   ◇

 ◆弁護側が実況見分の立会人男性を証人尋問

 弁護士「どんな実験に立ち会ったのか」

 男性「2つの実験に立ち会った。1つは車の後部座席に乗って歩道に立っている人を運転席側の窓から見るという実験。人が立っていたのはわかるが、帽子やサングラスはわからなかった」

 弁護士「もう1つの実験はどうだったか」

 男性「遺体発見現場近くで渡されたポーチが何色に見えるかを調べる実験。地面にポーチを置いて立った状態では白色に見え、しゃがんだ状態でも白色。手にとって見たときも白色だった」

 弁護士「他の色には見えなかったか」

 男性「強いて言えば、周りの雪の色より、ピンク色だった」

 《検察側が男性を証人尋問》

 検察官「車からの実験では、あなた個人の見え方で他の人と同じと断言できるか」

 男性「他の人と同じとは断言できない」

 《大型モニターに実況見分で使用されたポーチと遺留品のポーチの写真2枚が交互に写る》

 検察官「実況見分で使用されたポーチはビニールでコーティングされて光沢があり、遺留品のポーチはコーティングされていないように見えるが」

 男性「そう見えます」

 ◆弁護側が画像解析専門家の男性を証人尋問

 弁護士「防犯カメラ画像に写る人物と中被告が同一人物といえるか」

 男性「同一人物と特定するのは困難だ」

 弁護士「中被告の動作や体格は同一といえるか」

 男性「同一人物という類似性は認められない」

 弁護士「画像において、人物の特定には何が必要か」

 男性「画像は画素数が高ければ高いほど情報量が多いといえ、人物特定には高い画素数が必要。防犯カメラ画像は画素数が少なく、特徴の判別はできないという結論に達した」

 弁護士「動作の一致はどうか」

 男性「同一人物と特定するには、1秒間に最低でも10コマは必要で、それ以下になると動きは不自然になる。防犯カメラの動画は、1秒間に1コマ程度で情報量が少ない。コマとコマの間の動きが見えないため、たまたま写った姿勢だけでは何とも言えない」

 《検察側が専門家の男性を証人尋問》

 検察官「なぜ顔が大きく写っていない防犯カメラ画像を鑑定に使ったのか」

 男性「画素数が足りないため、どの画像を使っても結論は同じだ」

 《裁判官が専門家の男性を証人尋問》

 裁判官「調書の画像には耳っぽいのが写っているように見えるが」

 男性「他の顔の部分かもしれないと思った」

 裁判官「それをなぜ裁判所に提出した意見書に書いていないのか」

 男性「根本的に画素数が足りないと書けば十分だろうと判断した」

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