被告あらためて無罪主張 舞鶴高1殺害京都地裁公判
京都府舞鶴市で2008年5月、高校1年の小杉美穂さん=当時(15)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた無職中勝美被告(62)の第7回公判が25日、京都地裁(笹野明義裁判長)であった。中被告は弁護側の被告人質問で、捜査段階で非公開の遺留品の特徴を詳細に供述したとする検察側主張について「検事や刑事に誘導された」と述べ、あらためて無罪を主張した。
中被告は「知人が被害者のバッグとジーンズを川に投げ捨てていた」と事件への関与を否定。取り調べでバッグの中身を詳述したとされる点には「『見ていないので分かりません』と言ったが、捜査員が手ぶりや『女性ならこういう物をもっているはずだ』と誘導してきた」と述べた。
検察側が犯人しか知り得ない「秘密の暴露」供述とするポーチの色は「『(知人が犯人というなら)ベージュかピンクと言わないと』と捜査員にヒントを与えられた」とし、事件は「真犯人がいるのに(自分が)犯人にされた」と主張した。
反対尋問で検察側は「取り調べが不服なら、なぜ毎日接見に来る弁護人に不満を伝えなかったのか」などと質問した。
これまでの公判で、検察側は現場付近での目撃証言や防犯カメラ映像から被告が小杉さんと一緒にいたと指摘している。
【 2011年02月25日 13時32分 】
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