中国で米大手が全店閉鎖 家電量販、価格競争に敗れ閉店した、米家電量販最大手のベスト・バイ=23日、中国・上海(共同) 【上海共同】米家電量販最大手ベスト・バイは23日までに、上海の繁華街にある大型店舗をはじめ、中国国内の全9店舗を突然閉店した。米国で培った売り方をそのまま持ち込んだが、価格の安さを前面に打ち出す地元の大手量販店に屈する形となった。 ベスト・バイは22日、同社が独自に実施している製品保証制度などは続け、解雇する従業員の再就職も支援すると表明。今後は2006年に買収した中国の家電量販店、五星電器の店舗網拡大に注力し「中国への関与を続ける」と説明している。 中国の量販店では、顧客がメーカーごとの販売員のほか、テナントとして出店している商店主と値引き交渉しながら買うのが一般的だ。 これに対し、ベスト・バイは広い売り場に並んだ携帯電話を自由に試せるようにするなどサービス重視の手法で臨んだが、値引きに消極的とのイメージが浸透。「ベスト・バイで実物をみてから、安い店やインターネットで買う」(中国紙)という人が多かったという。 中国では蘇寧電器集団と国美電器の二大チェーンなどの中国企業が安売り合戦を展開。昨年遼寧省瀋陽市に進出した日本のヤマダ電機など外資系が、これに挑む構図になっている。 【共同通信】
|