UPDATE1: 首相訪米日程は調整段階、国会論戦は野党の議論も傾聴=枝野官房長官
[東京 31日 ロイター] 枝野幸男官房長官は31日午前の記者会見で、菅直人首相の訪米予定はまだ調整段階だと述べた。また、衆院予算員会に野党が欠席し開会できない状況が続いていることには、与党側の努力を求めたうえで、政府も野党の議論に耳を傾けたいとする姿勢をあらためて示した。
枝野官房長官は首相の訪米について「昨年11月の日米首脳会談では、今年前半に(首相が)米国を訪問し、日米同盟のビジョンを共同声明のような形で示すことで一致している」としたうえで「具体的な時期は現在調整中。特段どこかの時期に決まったとか、決まったものが変更されたとか、そういう段階ではない」と述べた。
国会運営には「与野党間で様々な協議がなされている。与党側の努力でできるだけ速やかに審議が進むことを期待し見守っている」とした。国会運営は「一義的には党で対応してもらっている」としながらも、政府サイドも「委員会論戦が建設的議論になるよう期待している。国会での政策論争では、内閣としてベストと思える予算案の中身その他について、言うべきところは言い、野党を始めとする国会議論にも真摯に耳を傾けていきたい」と議論に応じる姿勢をあらためて示した。
また官房長官はエジプト政府に対し、大規模な反政府デモをめぐり「民衆の声を受け止めたうえで、対話を通じた平和的な事態収拾を求めている」ことを明らかにした。
一方、サッカーのアジアカップで日本代表が優勝したことに対する質問には「(代表は)それぞれの持ち味を出して総合力を発揮した。内閣も見習ってそれぞれの持ち味を発揮し、総合力で国の危機を突破しなければならないと思った」と感想を述べた。長官はさらに、ゴールキーパーの川島永嗣選手に言及し「大活躍を拝見し、私も様々な内閣を取り巻く事態にガードがしっかりできるよう努力しないといけない、見習わないといけないと思いながら見ていた」と語った。
(ロイターニュース 基太村真司)
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